小秀山の滝に涼を求めて

日時:2024/7/28
山域:御嶽山系阿寺山地
山名:小秀山(1,982 m)
メンバー:HU、KS、NM(記)

久々の小秀山に行って来ました。
今は亡きK氏が、あまりの厳しさに「こひでー山だ」と明言を吐いたあの山です。
私も以前登ったことがあり、「そのとおり!」と、2度と登らない山のリストに入っていたのですが、今回は鳥海山のトレーニングということで、メンバーからのリクエストもあって行くことに・・・。

中津川ICから国道257を走って、登山口となる乙女渓谷キャンプ場へ

今回は二の谷から山頂、下山は三の谷というセオリー通りのコース取り。
これを逆回りにすると、かなり後悔すること受けあいなので、素直にこちらから登り始めます。

このコースは夫婦滝まで、ずっとこんな感じの桟橋や階段で整備されています。
といっても、かなり老朽化した部分も多く、危げなところ、滑る箇所も多いので気を付けて歩きます。

いくつも滝の横を通ります。歩き始めが1000mほどの渓流沿いなので、最初は涼しいなーと思いながら歩いていましたが、それなりに急登を登ったりで、次第に汗びっしょりになりました。

滝は見えず、乙女のささやきが聞こえるって・・・ ちょっと怖いんですけど。

途中にある避難小屋。大変きれいに整備されていました。

階段や桟橋で整備されていないところはこんな感じ。
けっこうな急登で岩々な道です。

夫婦滝に着きました。なかなか迫力の滝です。
ここまで出会う人はなかったけれど、ここに来てようやくお二人の女性が滝のそばで休憩されていました。

夫婦滝からは、ますます道が険しくなるので無理しないでねーという注意喚起。
ここまででも、けっこう大変だったんですけど。

でも確かに、夫婦滝までよりも格段に凶悪さを増して来る登山道。

何回か渡渉もありました。この先も岩々の道が続きます。
夫婦滝の落ち口近くまで行くので、ちょっと沢登りの滝の高巻きの雰囲気でもあります。

そして、有名な難所「カモシカの渡り」
ここでよもやの下山してくる登山者2名と遭遇。よくこの急なところを降りて来たもんだと感心する。

写真では伝わりにくいけど、このあたりはほぼ垂直な根っこ登りと岩場登りが4連続して、なかなかのエグさです。
もっと有名な山だったら、たぶん鎖とか、ロープとか、さらにハシゴがあっても不思議ではない。
※一番エグいところは、さすがに画像なし。

無事難所を越え、三の谷ルートとの分岐に着きました。
ここで、NMは足の調子が悪く(前夜から何度も足が攣ってた)この先を断念。
メンバー二人は、初めての小秀山ということもあり、山頂ピストンに向かい、NMはひとりで三の谷ルートをくだりました。

3の谷ルートは、分岐からしばらくはちょっと笹の道で歩きにくいけど、標高1700mを下ればぐっと歩きやすい道になります。ただ、長い・・・

途中にあった熊よけのフライパン。しっかり打ち鳴らして進みました。
※熊鈴にはちょっと見えないけど。(笑)

以前登った時にはなかった番号の案内。NMが気づいたのは27番から。各コーナーごとにあって、登山口の0番まで続きます。単調な下りでだんだん飽きてくるけど、こうして番号を順に追って行くと多少は気がまぎれる(気がする)のでした。

登山口の山の神さまに、無事下山のお礼を言いました。

あとは長い林道を、キャンプ場までのんびり下るだけ。

林道のゲート。クマ注意の案内も多数あり、作業中でなければ猟銃持った人も入るのかな?
それはそれでちょっと怖い。

無事、キャンプ場に到着。
山頂ピストンに行ったふたりとも2時間後には無事合流し、帰路に着きました。

※小秀山はやはりそんなに簡単な山ではありませんでした。でも、きれいな清流と滝に癒され、途中でリタイアはしたけど、それなりにトレーンニングもさせていただき、登山道の下草を刈って下さった方々にも感謝の1日でした。