登山学校の地図読みリベンジ

山域:鈴鹿羽鳥峰周辺

日程:11月8日

メンバー:IS(他:他会の同期4名、3名欠席)

「景色を見ながら山を歩けるなんてサイコー!!」

同期から放たれるこのセリフから始まった今回の山行。

第57期登山学校受講生はクライミング4名、マウンテニアリング4名の計8名。

学校時代は緊張感高まる雰囲気の中、景色を楽しむ余裕がなく笑顔はゼロ「歩幅大きい!身長何センチだ!」「走れっ!前あけるな!」「美しく!」とその他諸々、怒鳴られながらも必死にプログラムをこなしていく日々。

そんな日々をともに過ごしてきた同期たち。

登山学校でクライミングチーム・マウンテニアリングチームが合同で行った地図読みの講習。

今回は地図読み講習で行けなかったポイントへ行ってみました。

朝明駐車場から羽鳥峰へ

朝明駐車場に到着すると、かなりの数の車が駐車しておりました。

この日はとても天気が良く、紅葉も見ごろだったこともありたくさんの登山者が訪れたようです。

駐車場は紅葉真っただ中
学校では荷物外付け禁止。ファスナー空いてるの禁止。パッキングは美しく。なつかしいね~

お互いの近況報告・登山学校での思い出などなど話に花を咲かせながら羽鳥峰を目指します。

ザックのサイドに入ってた水筒が落ちてしまい、後ろの人が無事にキャッチ。学校だったらめっちゃ怒られるやつや。

朝早くの羽鳥峰は人が少なく、学校時代にテントを立てたこの思い出の地で休憩も含めながら地図を広げて地図読みの作戦会議を行いました。

ちなみに地図読みの地図は今後の登山学校受講生の楽しみのためにも載せませんが、私たちは7個のポイントがありました。

そのうち今回は全員が行っていない2か所へ向かいます。

狙いのポイント2か所ゲット

尾根から行くことを心がけるも、なかなか現在地を正確には把握出来ず何か所か間違った尾根を行ってしまいました。

周りの地形と自分がいるであろう地図上の場所がどうにも一致しないとのことでGPSアプリで現在地を確認すると、狙いとは違う尾根を歩いているということが何度か。

「さっきのポイントから地図上だと〇〇㎝だから、実寸だと〇〇m。もうこの辺りの尾根じゃない?」

と尾根の目星を付けるものの、どのくらい歩いたという人間の感覚はあてにはならないものだなということが良く分かりました。

2か所のポイントを行ったあとは、来た道を戻るのは道迷いしそうで、それよりもその先の尾根筋を読んで登山道に出た方が早くて効率的だと同期の推測により、そこから先も地図を読みながら登山道への合流点を探し出し、無事に登山道へと出ることが出来ました。

ただし、ちょっと急な斜面だったのであまりおすすめは出来ないです。

最後の急斜面は危険個所通過で全員がロープワークが出来るため、安全確保でロープを張りながら下りた方が良かったかななんて思いつつ、帰宅の途へとつきましたとさ。

地図読みのあとはビールがうまい

なぜ尾根からいくのか

登山学校時代、地図読み講習にて同じグループを組んだ同期が「谷から行きたい!どうして谷から行ってはダメなのか」とひたすら疑問を呈しながら地図読みをする受講生がいました。

同じグループメンバーは「尾根から行くの!!尾根から!」と説き伏せつつも谷から行きたい同期は納得はしていない顔をしていた。

私はそんな同期のなぜ尾根からなのかという疑問には答えられなかった。

今回、あつたの地図読みの達人に「なぜ、地図読みは尾根から行くべきなのか?」という疑問をぶつけてみました。

アンサー

谷(沢)に入ると、

・見える範囲が狭くなり、現在地が分かりにくくなる

・尾根の場合は隣の尾根、さらに遠くを見ることが出来て現在地を把握しやすい

・沢は滝や急斜面で歩けなくなる可能性がある

という理由から尾根から行くのではないかということでした。

まとめ

今回のGPS軌跡。

途中、尾根を間違えたのがよく分かります。

また、今回は地図読みが目的の山行なので、ツェルト・FIXロープ・非常食・ガス系など遭難&ビバークに備えた装備を持って挑みました。

ただしこれらの道具を持っていたとしても使い方が分からなければ意味がありません。

今回メンバーは全員登山学校にて、これらの道具の使い方を勉強をし練習を何度もして使用することが出来るので、とても心強かったかなと感じました。

尾根の読み間違いをしたものの、みんなで考えて地図を読み全員が行くことが出来なかったポイントへたどり着くことが出来たので、今回の地図読みはとても満足のいくものとなりました。