奴らが道をやってくる~岩古谷山

日程 2025年4月27日(日)

メンバー TN(記)

山名 岩古谷山(設楽町)

飯田線+豊鉄バスを利用して岩古谷山に行ってきました。毎年のように廃線危機が囁かれる豊鉄バス「田口新城線」を利用したら岩古谷山なら行けるんじゃないかということで計画してみましたが、天気が良かったせいもありますが意外と快適でした。ただ、バスの乗客が少ないのはちょっと心配です。

今日は申し訳ありませんが単独で。会員をお誘いしなかったのは、この時期、名前を言ってはオゾマシイ「奴ら」が活動を始めるかもしれないからで、岩古谷山には是非登って頂きたいものの、登山中に「奴ら」に遭遇して、登山が嫌いになってほしくいので、今回は身を挺して調査に行ってきました。

本長篠駅。この駅舎も見納めです。飯田線が定刻通りに本長篠駅についたので、バス停までダッシュしないで済みました。

本長篠バス停から豊鉄バスで終点の田口へ。乗客は3人。途中で登山者らしき男性が降り、田峯で女性が降りたら、乗客は私一人になりました。この路線、大丈夫じゃないなあ。

和市から見た岩古谷山。一見大したことなさそうに見えますが登ってみれば全山岩山。

奥三河愛好者にはお馴染みの和市登山口
クマ注意
クマ注意よりも深刻なのが、名前を言うのもオゾましい「奴ら」!
登山道には小学生が作製したと覚しき「奴ら」対策を伝授してくれてます。

下山してくる登山者から「奴ら」の情報を入手しました。今日は、登山口〜山頂までの間では「奴ら」の活動は確認出来なかった、と聞いて一安心。今年は朝夕の気温が低いのか「奴ら」の活動開始も遅いのでしょうか。でも、登り始めはビクビクで、立ち止まって写真を撮ったあとに、しまった!油断したっ!と靴やズボンに「奴ら」がくっ付いていないか確認すること数度。

一曲がりの道標。しっかり十三曲がりまで道標があります。
堤石峠。
木製階段を下りたら
鉄ハシゴが待っている。「あせらず笑顔で!」なんて可愛い看板がありますが、余裕があるのはここまで
アスレチックのスタートはほぼ垂直の鉄梯子。
鉄梯子の次は、岩壁側面に張り出した桟道。これが結構怖い。腕に思わず力が入ります。本来であれば登れない岩壁に無理やり登山道を設置したであろう執念を感じます。
決して下を見ては行けません。て、降りるときはどうすんじゃ、と言いたくなります。さすが東海自然歩道三大難所。
岩に鉄パイプを打ち込んでワイヤーロープを渡して手摺にしてますが、鉄パイプの根が浮いていたり、時々ワイヤーではなくてワイヤー色に古びたロープだったりして、スリルを味あわせてくれます。これで一般登山道なのですから恐れ入ります。
"怪峰"平山明神山

奥三河の"主峰"三ツ瀬明神山。
三ツ瀬明神山を遠望。この絶景は唯一無二だ。ぜひとも岩古谷山に登って奥三河の中心で"喝!"と叫んで頂きたい。
岩古谷山に来る度に感心するのが、崩壊しそうで崩壊しない、扉の無いトイレで、ここで用を足せせる人は相当勇気があるか、切羽詰まっている人だろう。
山頂の標識とベンチのある場所。展望はあまり無い。

山頂標識の西側にある岩古谷山最高点。この日山頂近くで会った単独登山者と話している中で「岩古谷山の標高って変わったんですか?
」というのが話題になりました。地形図上では799mですが、今は標高806mと変わったそうです。
今回は荒尾まで行くので、岩古谷山から鞍掛山方面に向かいます。山頂から長い鉄階段を降ります。
鞍掛山方面から縦走してきた登山者が、この鉄製階段を見て思うのは歓喜か?エッ、こんなとこ登るんですか?と戸惑うのか?
岩古谷山から鞍掛山方面に踏み込んだとたん、木製遊具•••••••ではなくて、木製階段や木製橋の老朽化が目立つ。踏み抜かないかと心配。

荒尾集落への分岐。
荒尾登山口。ここも、クマと「奴ら」の2点セット。この後は長い車道歩きで田口まで。

本長篠まで帰着。この駅舎も見納めかと思うと寂しいです。

GWになったらヤマビル・・・という「奴ら」が活動を開始するため、岩古谷山の登山シーズンは気温が下がるまで暫く休止です。12月頃になって気温が下がってきたら、是非とも岩古谷山に行きましょう。山頂では思わず歓声を上げてしまうような絶景が待ってます。

往路では、田口バス停から和市に向かう途中、田口の街中で道を間違えまくり、「知らぬ土地は頼りないものだ・・・・」で始まる松濤明が残した一説が脳内でよみがえり、ついでに「朝夕たった二回きりのバスを見事に乗り逃がして・・・」という不吉なフレーズまで蘇ってしまい、一日二本ではないものの今日は日曜日なので田口発新城行15:01に乗車できなかったら次は二時間半待ちの17:34でこれが最終バス、なんとしてでも15:01のバスには乗りたいと登山の前から変なプレッシャーがありましたが、終わってみれば、岩古谷山ひと山であれば無問題でした。豊鉄バス田口新城線の存続のためにも、是非ともバスに乗って頂きたいと思います。

豊橋駅7:01=8:09本長篠駅・・・本長篠バス停8:15=8:57田口バス停-10:00和市登山口-10:45堤石峠-11:15岩古谷山11:30-12:45荒尾集落分岐-13:00荒尾登山口-14:30田口バス停15:01=15:44本長篠バス停・・・本長篠駅16:21=17:16豊橋駅