山伏(やんぶし)~オクシズの山~
山域 奥静岡エリア 山伏
日程 4/20
メンバー SI、会員外 個人山行
静岡県静岡市葵区に位置する奥静岡エリアは愛情を込めて「オクシズ」と呼ばれている。
オクシズは山深く自然豊かで、登山・キャンプ・温泉・蕎麦・お茶・電車・・見どころがたくさんな地域。
山に登れば、山の上からは日本の象徴:富士山を間近で眺めることが出来る素敵な山域。
昨今では、ゆるキャン△という大人気のキャンプ漫画でも取り上げられていて、「ゆるキャン△の聖地」としても人気が高い。
そんな素敵なオクシズへ行ってきた。
本来の予定では土曜日にゆるキャン△聖地巡礼・・・おっと、、、オクシズ観光をしつつキャンプ場でキャンプをし、翌日曜日に山へ行く予定だった。
だがしかし、日曜日は天気が崩れるとのことで急遽金曜日の夜に静岡市入りし、山伏に行くという通常スタイルの山行に変更。
山伏には日本三大崩れのひとつ「大谷崩れ(おおやくずれ)」があるが、今回は友人となので安全を期して西日影ルート。
ちなみに、山頂まで40分という好立地な駐車場である百畳峠までの道路は2024年4月現在、土砂崩れがまだ整備されておらず通行止めは続いている。
静岡市に問い合わせたところ、整備は2025年以降だとのこと。
私たちはかなり手前で駐車したが、通行止めの看板の奥に広い駐車スペースがあるのでそこまで進むと良い。
序盤は川沿いの気持ち良き林道歩きで体を温めていく。
ふと目を凝らせば、林道沿いにはミツマタが群生しておりこの時期の林道歩きは楽しいものだ。
水没した道の先には登山道が現れる。
登り始めは比較的歩きやすく、気持ち良き登山道なのでついつい歩が進んでしまうが、後半は急登が続くので最初はスピードを抑えて。
いくつか橋を渡って渡渉をして歩いて行くと、わさび田跡地が出てくる。
ここはついつい真っすぐ行きそうになるが、左手を見ると登山用のピンクリボンがあるので左に行く。
突如、巨石が現れる。
巨石には木の枝がたくさん立てかけられているが、これはどうやら山姥からの意志を継いだもののようだ。
歩いて行くと、登山道が崩落したポイントに到着。
崩落地はパラパラと上から小さな小石が落ちてくるのと、足を滑らせると下まで滑っていくので注意して進む。
崩落地からしばらく歩いていくと、ふと左手を見れば富士山が顔を表す。
富士山が見えてからは狭い登山道の急登が続くので、富士山に気を取られないように気を付けて登る。
足2つ分しかないザレたところもあるので、足を滑らせないように。
山頂直下になると突如、気持ち良き平坦な場所が出てくる。
ここまでくれば山頂まであと少し。
避難小屋との分岐から山頂までは約10分。
山頂部はなだらかで開けており、木道も敷かれているのでとても気持ちが良い。
右手を見れば、富士山がドーンとそびえている。
この日は黄砂の影響なのか富士山が霞んでいたが、それでも見えたら嬉しい日本人心。
富士山を横目に山頂に向かうと、山頂からは綺麗な南アルプスが頭をのぞかせていた。
気持ち良き山頂でゆっくりと富士山を眺めながらご飯休憩を入れる。
この気持ち良き場所から下りるのが名残惜しいが、このあとは名古屋まで帰宅をしないといけないので富士山をこれでもかってくらいに目に焼き付けて下山をする。
崩落地までは登山道が狭くてザレているので、足を滑らせないように気を付けて帰宅の途に就いた。
今回は日帰りで行ったが、山頂部には避難小屋があるので次に行くときにはぜひ、避難小屋で宿泊をして山伏を楽しみたい。