御在所清掃登山 ~おれの清掃登山感想文~

日程: 6月2日(日)
山名:御在所岳
山域:鈴鹿
メンバー
Staff:C.L./F.K. N.M.
A Party:P.L./K.T. P.S.L./K.Y. S.G. Y.H. H.K.(記
B Party : P.L./T.N. M.S. M.I. M.K. Y.S.

愛知県勤労者山岳連盟の主催する清掃登山は1974年から始まり、40年以上の歴史を持っています。

コロナによって2020年、2021年が中止とされた以外は、多いときは1000名以上が参加し毎年欠かさず続けられてきた伝統ある運動です。

僕が最初に清掃登山に参加したのは、感染症対策がされながら行われた2022年でした。

普通に歩いていれば御在所の登山道にはゴミなんてほとんど見当たらない、それでも注意して見回せば小さなプラスチックの破片や袋がいくらでも落ちています。

登山道から少し離れた木々の間には傘や風で飛ばされた帽子やペットボトル、大きなごみもいくらでも見つかります。

そうした物を藪に分け入ってまで回収する、山岳会の方々の意地と底力に大きく感動したのを覚えています。

”昔と比べて綺麗になった”、”ゴミなんてない”と言われる御在所の登山道も、そうした自然を大切に思う方々のたゆまぬ努力により、守り、築かれてきたのだと感じたのです。

そうして綺麗になった御在所に、清掃に集う僕達には一人一人の思いがあると思います。

子供と参加されるご両親は、きっとお子さんに、これだけ多くの人が真剣に自然保護に取り組んでいる姿を見てもらい、自然の大切さを知ってほしいと思われているかもしれません。

一方、今、この時代に、自分に出来る自然保護は何だろう?ということを考えるために来られている方もいらっしゃると思います。

ゴミがないなら探す。
真剣に取り組んでこそ、僕達はきっとこの伝統ある集会で何かを学び、人としても成長できるはず。
そしてその経験を御在所の外に持ち帰れるのだと思います。

ゴミ拾いなんてめんどくさい、汚い、パーティの歩調を乱してしまうから、疲れていて、余裕がなくて・・・
自分が落としたごみじゃないから、なんて見て見ぬふりしてしまった経験は多分誰にでもあると思います。僕にもあります。

そんな時、気持ちよく下山できなかった。罪悪感でゴミと一緒に達成感も何もかも山に置き去りにしてきてしまうんです。

僕にとって毎年御在所の清掃登山に参加することは、真剣に自然を思う人たちの輪の中に、そして伝統ある活動の流れの中に自分もいるのだと実感し、普段の山行でもめんどくさい、という気持ちを乗り越えてゴミを拾う勇気をもらうためです。(無理のない範囲でね)
後悔も罪悪感もなく、これからも下山するためです。

本日は雨も降ったにもかかわらず、集会に集まられた一般の皆様、すべての山岳会の皆さま、お疲れさまでした。
皆さまと一緒に清掃登山に参加できてうれしく思います。また来年もお会いしましょう。