象よ泣いてくれ 姫街道〜坊ケ峰 Elephant, cry for me
日程 2025年12月27日(土)
山域 坊ケ峰(嵩山~姫街道~本坂峠~坊ケ峰)(豊橋市・浜松市)
メンバー TN(記)
今年の登り納めは姫街道へ。4年ぶりに再訪した姫街道は、駕籠や馬が登ったくらいなので距離は長いですが傾斜が緩いので足に楽でした。ただし、道は転石が多く、時たま石が動いて足首がグニッと来て、捻挫しそうになり泣きそうになりました。姫街道は、見付宿から御油宿までを結ぶ街道で、東海道の脇街道として、多くの大名や姫様が通ったと言われています。幕末には天璋院篤姫が通ったとの記録もあります。正式名称は「本坂通」。江戸末期頃「姫街道」と呼ばれるようになりました。新居関所を回避するための古くからの歴史ある道なので、もっと登られても良い道です。















本坂峠。マウンテンバイクの集団に出会う。マウンテンバイクは登山道荒廃の原因の一部ではあるのだけど、マウンテンバイクで走れるくらい大きな段差や勾配が無い、緩い道の証左であろう。

坊ケ峰、標高446.1m。標高だけなら五井山454.2mと遜色ないのですが、なにせ展望が無い。急登を登った先にご褒美の展望が無いので、山頂付近の杉檜を伐採してくれんかなあと悪心が沸き起こります。

頭、腹、足の浅間神社に立ち寄りました。登山者としてはトイレと見れば中を確認せずにはおれません!ので、ここからトイレ映像が出てきますので、ご飯時の皆様、申し訳無い。










1729年(享保14年)ベトナムから将軍徳川吉宗に献上された象が姫街道を歩きました。そして本坂峠のあまりの急な坂で象が悲鳴をあげパオーと鳴いた・・・という記録は無くて、実際に象が鳴いたのは本坂峠の東にある引佐峠でした。登山の世界も、タイパ、コスパが重要視されるようになってきました。現代の登山は、山は登れれば良いのであり、山の歴史やストーリーは不要な情報みたいです。が、やっばり登山は地元の歴史や分化を「根こそぎ拾ってやる」方が面白いと思うので、来年も懲りずにマニアックな山行は続けたいと思います。では、皆様、良いお年を。

おまけ。
三ヶ日みかんは高級品だと再認識しました。今年は蜜柑が不作と聞いてますが、それにしても良いお値段!このお値段は不作だけが原因ではないでしょう。流石、三ヶ日みかんはブランド品です。


