教育部テント泊~西穂独標~
山域 北アルプス
日程 8月3日-4日
メンバー CL/T.T、M.I、S.I(記)、Y.S、K.S、S.G
今年も教育部のテント泊教育へ行ってきました。
毎年、どこで実技を行うかと頭を悩ませるテント泊教育ですが、今回はロープウェイで上がり西穂山荘でテントを設営し、独標を目指す計画です。
深夜0時に名古屋を出発し、鍋平駐車場へ向かいましたが深夜3時ごろ到着するとすでに駐車場はいっぱいになっており、空いたスペースに無理やり車を2台駐車させて仮眠を取りました。
始発のロープウェイに乗るため、眠たい目を無理やり開けて6時に歩き始めます。
じつは出発前にメンバーの荷物の重さを計測しましたが・・・皆さん、自分が思っていた重さの+2~4キロと数字が出ましたがこれが吉と出るか凶と出るか。
夢と希望をたくさん詰め込んだリュックを背負って登ります。
ちなみに新穂高ロープウェイは6キロ以上の荷物は荷物代がかかるので、ロープウェイ乗り場でも荷物の重量を計測することが出来ます。
ロープウェイ乗り場はたくさんの人で列が出来ていましたが、始発のロープウェイに無事に乗ることが出来ました。
西穂山荘まで約2時間、高山病にならないようゆっくりと歩きました。
9時前にと西穂山荘に到着すると、たくさんの人で賑わっていました。
まだ9時前なのにテント場はすでにいっぱい。
ロープウェイではなく、上高地から上がってきていたようです。
場所を空けてもらい、テントを設営しました。
事前にテントの道具点検を怠ってしまったため、テントのポールのゴムが伸びきってしまっておりポールを伸ばすのに時間が取られます。
やっとポールを伸ばしきってテント本体にポールを入れるも、しっかりとポールが伸ばされていないために1本のポールが折れるというアクシデントが起こりました。
折れたところにリペアパイプをかませて応急処置をしました。
だがしかし、ポール全部のゴムが緩みきっているため本体に入れてはポールが外れて・・・の繰り返しで、いつしか本体がシワシワになりテントがうまく広げられません。
テント本体がシワシワしていてなかなか本体が広がらない・・・
ここは、ベテランの大先輩が「シワがよってたら、テントは広がらないからシワを伸ばすのよ!」とアドバイス&見本を見せてくれます。
ん?あれ??この方、うちの会にいましたっけ?
私たちが設営にてこずっていたので、お隣のテントの方が見かねて設営を手伝って頂くという珍アクシデントです。
山では知らない者同士でも助け合いでアクシデントを乗り切る・・・それが山の良いところではないのでしょうか。
手伝ってもらったこともあり、無事にテントを設営することが出来ました。
テントが設営出来たらテントマットを敷いて、テント・ポール・フライの袋を一つにまとめてテント本体にあるポケットに収納します。
10時前にはテントを設営することが出来たので、装備を整えて独標へ向かいました。
ロープウェイで急激に高度を上げているので、高山病にならないようにゆっくりと休憩を入れながら歩きました。
高山植物もたくさん咲いており、疲れたときの癒し(花の写真を撮るという名目の休憩を入れる)になりました。
独標直下、2名は安全な場所でお留守番をして残りのメンバーで独標に取りつきます。
独標へはたくさんの人が登っており、下りの人と譲り合いながら安全にゆっくりと登りました。
独標は混み合っていたので、写真を撮って行動食を摂ったら速やかに下山をしました。
下山でもたくさんの人が登ってきていたので、譲り合いながら安全に下ります。
独標から下りてきたら、安全な場所でお留守番をしていた2名と合流して西穂山荘まで安全にゆっくりと下山しました。
途中、丸山で20分ほどのんびりと写真を撮ったりお菓子を食べたり昼寝したりと各々のんびりして西穂山荘には13時30分ごろ下山してきて、かなり早い時間ですが宴会&夕食のスタートです。
あつた随一のシェフY.Sさんの副菜に一同感嘆し、料理嫌いの記もレシピを熟読しながらなんとか食べられるものを一生懸命作りました。
シェフY.Sさんの今回のサイドディッシュは鯖缶を使用した「イタリアモドキ」(下の写真真ん中)
シェフでグルメなY.Sさんが飲み屋で食べたメニューをアレンジして作ったようで、とても美味しかったです。
記はネットで適当にググって探した「生ハムのユッケ風」(下の写真右のよく分かんないやつ)
材料切って調味するだけの簡単で無難な味のおつまみです。
この日のメインディッシュはベテランM.Iさんの手作りカレーと玉ねぎサラダです。
山では定番なカレーだけど、とても美味しかったです。
ちなみに、2泊以上する場合は調理道具やテントに匂いと味が染みてしまう避けたいメニューのカレーですが、今回は1泊なので存分に味わいました。
ご飯を食べて、日が暮れる時間まで宴会は続き様々な山の話やベテラン先輩たちの経験談などたくさんの話し合いをして楽しみました。
Day2
4時ごろ起きてみると、辺り一面真っ白で日の出はおろか景色も全く見られないんじゃないかと思いましたが、時間が経つにつれて霧が晴れていきます。
なので朝食前に、丸山近くまで行って日の出を見ることとしました。
ガスが取れて、空が赤く染まっていきたくさんの山々が顔を出してきてとても綺麗な朝でした。
なかなか日が出なくて寒くなってきてしまったので、テントに戻って朝食を食べたりとテント内生活のお勉強をしました。
朝食を食べたら、テント撤収です。
朝露を含んでしっとりと濡れたテントはコンパクトに畳むのが大変です。
テントを撤収させたら、ロープウェイ駅まで下山しました。
8時過ぎにはロープウェイまで下山してきたので、せっかくなので展望台で写真撮影をしたりお土産を見たりとのんびりと帰ってきました。
無事に登って、下りてきました。
まとめ
前夜出発し、西穂高ロープウェイで上がって西穂山荘でテント泊をしてきました。
テント装備を担いで2時間弱の山歩き、テントを起点に山に登る、テント内生活の3つを時間に余裕を持ってすべて勉強することが出来ました。
毎年講師を担当する方が頭を悩ませているテント泊教育ですが、昨今の登山ブーム&コロナ終息による混雑と酷暑で今年も実技実施場所に大変悩んだことと思います。
講師を担当して頂いたT.Tさんありがとうございました。
初めてテント泊をしたS.Gさんにとっては、たくさんの経験と勉強をすることが出来た機会になったのではと思います。
またこれに懲りずに一緒にテント泊も行きましょう。
M.Iさん、Y.Sさん、S.Kさんもお疲れ様でした。
皆さんのおかげでスムーズに楽しくテント泊教育となりました。