遥かなる赤牛岳(敗退)

日程:2024/9/7〜9/10
山域:北アルプス
山名:三俣蓮華岳(鷲羽岳、ワリモ岳、双六岳)
メンバー:KS、NM(記)、会員外TH

赤牛岳に登ったは2014年8月のこと。
その当時、わたしは100高山を攻めていて、この山行では南真砂岳と赤牛岳がターゲットでした。
湯俣温泉から竹村新道を歩き、首尾よく南真砂岳をゲットして水晶小屋まで。
ここまでは順調でしたが、翌日は大変な荒れ模様。何とか赤牛岳山頂を踏んだものの雨風強く、這う這うの体で読売新道を下り、黒部ダムに抜けたのでした。


今回の山旅は、晴れた日に赤牛岳を踏む!が目標でした。
できれば高瀬ダムから裏銀座を歩き、水晶小屋から赤牛岳をピストンしたかったけれど、残念ながら野口五郎小屋の予約が取れず、やむなく新穂高から入山することに。

長い右俣林道を歩き、小池新道入口に到着。山道はようやくここから始まる。

今回は前夜発ではなく、朝に名古屋を出て来たので、鏡平小屋が今夜の宿泊地。
いつもなら通過点でかき氷をいただくくらいですが、初めて泊まる小屋はきれいに整備され快適でした。

翌朝、暗いうちに鏡平小屋を出て、次の水晶小屋に向かう。
雲は低く垂れこめ、わずかな隙間から朝日が差しこみ樅沢岳を染める。

双六小屋へ向かう道。花見平付近で、テント張ってる人がいた。
緊急避難なら仕方ないけど、せめて明るくなる前に撤収か??

巻道とはいいがたい巻道コースを歩き、ようやく三俣山荘が見えてきた。
今回はなぜか初日の歩き始めから調子が悪く、何とかここまでダマシダマシ歩いて来たけれど、わたしのポンコツの膝はすでにこの辺りで悲鳴を上げていました。

計画ではこの先の水晶小屋まで行って、翌日は赤牛岳をピストンする予定。
でも、もしこのまま進んだら、自力で下山できるだろうか・・・ 不安が頭をよぎり、ありのままの状態を仲間に伝えました。

仲間の了解を得て、この日は三俣山荘泊に予定を変更、二人には大変申し訳ないことになってしまいましたが、これ以上無理をすればさらなる迷惑をかけかねない・・・
ちょっと安堵して、わたしは小屋で休憩。
二人には、鷲羽岳、ワリモ岳を踏んでもらうことにしました。

少し小屋で休憩してから、写真を撮りに外に出てみました。
目の前の北鎌尾根からの槍ヶ岳、険悪な硫黄尾根とのコラボが、何とも美しいこと。
しっかりと目に焼き付け、何度もカメラに収めました。

三俣山荘の夕飯はジビエシチューが有名ですがわたしは魚メニュー、展望食堂の特等席でいただきました。

翌日の天気予報は終日雨。でも、起きてみたら何ともいい天気。あれ?
ここまで天気予報が大外れも珍しいけど(ヤマテンさん)、逆に大変ありがたく...(笑)
小屋前に広がる雲海に浮かぶ槍ヶ岳と遠くの大天井岳。

ゆっくり休んで足も少し回復したので、尾根道経由で下山します。

久々の三俣蓮華岳は、360度の超絶景!

雲の平の向こうに薬師岳

カールが美しい黒部五郎岳

山頂には3つも三角点が並んでいました。よほどここは大切なポイントなんですね。

この日はわたしの足の状態を考慮いただき、鏡平小屋まで下るだけなので、のんびり山座同定を楽しむ二人

途中、中道分岐で二人と分かれ、二人は双六岳経由、わたしは中道でノンビリ下ります。

夏〜な感じの双六小屋で休憩させていただき、、、

のんびり歩いて鏡平小屋へ向かいました。

翌朝、暗いうちに快適だった鏡平小屋を出発

小池新道をせっせと下って新穂高登山口まで戻りました。

今回は残念ながらコンディション激ワルで、同行のお二人には大変申し訳ありませんでした。
それでも、久々に北アルプス奥地の景色をしみじみ眺め、初めてこの地に足を踏み入れた20年前に思いを馳せることができた、本当に楽しい山旅でした。
同行頂いたお二人に、心より感謝いたします。

※またいつか、赤牛岳リベンジするかは、、、神のみぞ知るということで。(笑)