勉強会7:テント泊を経験しよう!

10月23日(水)19:30~22:00 会事務所にて

講師:会員Sさん
参加者:8名
テント泊勉強会がありました。講師はあつたメンバの中でもテント泊を数多くこなしているSさん。

今回は、あつたの装備品 4〜5人用テント(エスパースのオールシーズン用)を例にとり勉強します。吹き流し式入り口のテント本体、雨天用のフライシートと冬季用の内貼り、ポールのセットです。


あつたには、これともう一回り大型6〜7人用ののジャンボテントがあります。
ちなみに会員になると、これらのテントを借りることができます。

以下、教えていただいたこと、並べて書いていきます。

◆設営
まずは安全に風に飛ばされないように、座って低い姿勢でテント本体を立てます。入り口は風下に向け、なるべく平坦な箇所を探して立てます。
入っていた袋は、無くさないよう1つにまとめます。
ポールを伸ばし、本体のスリーブに通します。ポールを引いてポールの接合部が抜けないよう押し続けて通します。

 

フライは、本体に被せて固定したあと、適当な石で本体にくっつかないように張り綱で張ります。
エスパースは張り綱にプラの自在がついていますが、軽量化するため、自在結びで自在の替わりにする場合もあるそうです。

◆テントの中を整える
テントの中に銀マットを敷きますが、余り部分を入り口方向でなく側面方向に跳ね上げるように重ねて敷きます。側面からの冷気をけっこう遮れるそう。
いろいろ好みはありますが、あつたの場合は、冬は銀が下、夏は逆の場合が多いそうです。

各人はザックから荷物を取り出し、角のスペースに並べます。荷物はスタッフバックに使いやすいよう小分けにしておきます。
個人のマットの上にシュラフを敷きますが、傾斜方向に縦に並び、傾斜の下側に転がらないようにします。
マットは120cm程度の長さのもので良く、頭は枕、足元はザックを敷くことでカバーできます。
(図参照)

◆テント生活の注意
靴は冬はテントの中で脱ぎ、凍る場合もあるのでビニール袋に入れてテント内にしまいます。
全員が冷えないようテントに入りたいので速やかに。

火器を使う場合は、ブス板で平にして扱います。使用中に不用意にテント内を移動しないように。移動する場合は声をかけ、火器や鍋が倒れないよう対策します。
鍋の回りに新聞紙を敷き、濡れ、汚れを防ぎます。

寝る際は、首からナイフを下げ、雪で潰れた場合、テントを破って脱出できるように用意します。火が出た場合も、即、破いて脱出します。

夜トイレに起きた際など、張り綱を確認して必要な場合は張りなおします。

◆撤収
朝起きたときはテント内に結露しているので、シュラフを濡らさぬよう、動く前に結露を拭くと良いです。洗車などに使うセームがおすすめ。

畳む際は、四角い形状にフチを追ってから袋の幅に合わせてたたみ、巻いていきます。
ただ雨の時等、地面につけられない場合の例をKさん、Mさんが実演してくださいました。息ぴったりであっというまに収納袋の中に。さすがです。

最後に、返却する際は、汚れは拭き、十分乾かしてから返却しましょう!

私は以前からファミリーでキャンプをやっているのですが、会の場合はとにかく設営、撤収が早い!速く設営してテントに入り、速く撤収して早出することが、安全登山につながるんだということが今回の要点でしょうか。
ここに書いたことはテント泊の経験を積むことで身につき、洗練されていくのだと思います。
来月、御在所でのテント泊実技の山行も予定されていますので、参加して知識を少しでも活きたものにできればと思います。

Sさんはじめ、教育部のみなさん、ありがとうございました。

by H.H