三河のジャンダルム~岩古谷山周回~
山域:設楽郡
日程:12月1日
メンバー:I.S M.S (K.S欠席)
「平山明神山の方って行ったことありますか?」
そんなセリフから始まった山行。
岩古谷山だけだったら登ったことあるけど、平山明神山の方って危ないよっていう注意喚起が書いてあったような・・・
そのルートに何人か行っているのを見て、行ってみたいとのことで周回ルートへ行ってきました。
三河のジャンダルム!?
行ったことのある人にルートについて聞いてみるも、
「いやらしいルートで、もう行きたくない・・・」
「結構こわい」
という言葉をもらう。
さらには、国土地理院の地形図にも途中のルートは載っていない始末。
ネットで調べてみれば、「三河のジャンダルム」って言われているらしい。
はてさて、へっぽこ先輩I.Sと2年目M.Sさんは果たして無事に歩くことが出来るのだろうか。
岩古谷山の登山口から
今回は歩くルートが長いことから、岩古谷山の山頂はパスをして周回をすることに。

鹿島山から和市までの間、神社から左の方に歩いた形跡があるのですが話が盛り上がっちゃって道を間違えちゃって30分ほど時間ロスしました。


トイレが目の前にある岩古谷山の登山口から歩きました。
チェストハーネスとヘルメットを装着

登山口から13回のつづら折りを登ると、分岐に到着します。
「きわめて険しく危険なルートです」
入山をためらう文言。
ビビリで諦めの早さはあつたで一番なI.Sは「・・・今日は岩古谷山へ行って帰る?」だなんてついつい言葉が出てしまう。
そんなI.Sのセリフに呆れ顔でM.Sさんはそそくさとチェストハーネスとヘルメットを装着する。


注意喚起通りの危ないルートだ
序盤15分ほどは普通の登山道。
落ち葉が道をふさいており、足を滑らせやすくて歩きにくいものの特に危険なところがない。

「なぁんだ」なんて安心しきって歩くものの、岩が出てくると途端に傾斜も急になり岩場と滑りやすい急斜面がひたすら続く。





危険なんだけど、登るのが段々と楽しくなってくる2人。
楽しくてついついずんずんと進んでしまうも、何度か道を間違えます。

写真は、この岩場の上部でルートを間違えて人が踏んでいなさそうな感じで様子がおかしいと気が付き引き返してルートを見つけたのですが、そのまま行っていたらその先が崖でした。
カニの横ばい風

ロープやクサリがついており、足一つ分あるかないかという足場。
横向きになるにしてはロープやクサリが緩すぎて危ないので、後ろを向いて右手はロープとクサリを持ち左手は岩を持ってゆっくりと下りました。


カニの横ばい風が終わったあとは、垂直の岩場下りです。
よく見れば足場はあるので、落ち着いて下ります。
崖をよじ登る

この崖をよじ登っていきます。
ところどころぬれていて滑りやすいですが、ロープは一応付けてあるので落ち着いて登ります。


岩、木の根っこ、ロープを掴んでよじ登っていきました。
タイムアップ

あと15分ほどで明神山山頂っていうところで、まだこのあとの道のりが長いことからここでタイムアップとしました。
この先にあるナイフリッジ状の岩場を楽しみにしていただけにとても残念ですが、来年は別ルートでリベンジしましょうとのことで次の山へと向かいます。

グミンタ峠で地図に載っていないルートを発見

グミンタ峠は分岐になっており、ここから車を駐車した駐車場のある和市まで行けるショートカットルートの案内がありました。

国土地理院の地形図にはもちろん、ヤマップでもこのルートは載っていません。
このルートが利用出来るなら和市から平山明神山までかなり時間を短縮させていく事が出来るので、調査の価値ありそう。
大鈴山
グミンタ峠から壁のような急斜面を20分ほど登り尾根に乗り、そこから10分ほどで大鈴山に到着です。



大鈴山は葉っぱが落ちていることもあり、白くなった中央アルプスをのぞむことが出来ました。

鹿島山・池葉守護神社
大鈴山からは細かいアップダウンを何度か繰り返して、景色が開けていない鹿島山に到着しました。

鹿島山から下りてくると、神社があります。

ルートを間違える
神社からはとても歩きやすい林道がありました。

駐車場へ行くには、写真の後ろ左側に行かないといけないのですが、思わずこの歩きやすいルートを話しながら15分ほど歩いてしまいます。
この道は東海自然道で歩きやすいのですが、間違えてここを歩いていってしまわないよう要注意です。
グミンタ峠まで続く道を発見
道間違いで30分ほどロスをしましたが、そのあとは難なく和市まで下りてきました。
グミンタ峠まで続く道の案内があり、ここから1時間ほどでグミンタ峠へ抜けることが出来るようです。
どんな道なのか、行ってみたい・・・

無事下山


下の駐車場のところに出てきました。
私たちは上の第2駐車場へ駐車したのですが、周回する場合は下の駐車場へ駐車した方がいいようです。
まとめ
行く前に危険という情報ばかりを入れていたので、ビビリながらの入山でしたがその心が功を奏したので安全に楽しく行くことが出来ました。
平山明神山までのルートは崖のように傾斜がかなり急な斜面が続くので、足を滑らせたりすれば滑落など事故を起こしかねないルートでした。
また、ルートも長めで掴むところが少ない岩場もあるので、このルートに行く前には体力トレーニングと何度かボルダリングを練習して行った方がいいと思います。
危なくてこれ以上は自信がないから引き返す・・・というのもちょっと難しいルートになりますので、引き返すときにここを下山出来るか?と考えながら行くといいと思います。