教育部:装備の使い方、搬出訓練、ツェルト設営
山域:鈴鹿
日程:10月5日
メンバー:CL/A.M,H.K,S.I(記),S.M,A.S,A.M,S.T
教育部の実技実習としてハト峰にて装備の使い方・搬出訓練・ツェルト設営を勉強してきました。
雨が降るか降らないのか、前夜まで天気予報とにらめっこでしたが昨年・今年入会したメンバーばかりだったので、雨ならば雨でレインウエアを着る練習・雨の中を歩く練習が出来るねってなことでハト峰へ行ってきました。
結果としては天気が良くなり、予定通りの講習をすることが出来ました。
朝明渓谷駐車場から
朝はあまり天気が良くないこともあり、朝明渓谷駐車場に到着したときには駐車場はまだまだガラガラでした。
装備の最終チェックをしながらおのおの準備をします。
今日一日の最終確認をして、ハト峰へ向けて出発です。
ハト峰へ
ハト峰へ向けて歩きます。
ロープの付いた岩場では安全にひとりひとり登りました。
約1時間30分でハト峰に到着です。
途中、霧雨が降っていましたがハト峰峠に到着するころには雨は上がりました。
ハト峰峠に到着したら、今日の絵を見にハト峰へ登ってみると・・・
猫とスヌーピーが描かれていました。
行く時期によって描かれる絵が変わりますが、一体だれがこれを作りに来ているのでしょうか・・・。
ハト峰で写真を撮ったら、峠に下りてレインウエアを着る練習をしました。
この日は風があり涼しかったので、レインウエアを着ることで体を寒さからしのぐことが出来ることを実感できたのではないでしょうか。
レインウエアを着用したら、休憩がてら行動食を摂ります。
ツェルト設営
休憩をしたら、ハト峰峠の広場にてツェルト設営を練習です。
まずはツェルトを被ってみます。
4人でひとつのツェルトを被って中で体操座りをしていますが、これだけでもツェルトの暖かさをじゅうぶんに感じることが出来たのではと思います。
次に、トレッキングポールを使用したツェルトの設営を勉強します。
四隅にペグを打ち、トレッキングポールを伸ばしてツェルトの紐に通し、張り綱を張ってペグを打って設営。
設営方法は簡単だけど、張り綱の張り方やペグの打ち方など弱いとツェルトが風に吹かれて潰れてしまうので、しっかりと練習しました。
2-3人用のツェルトですが、3人でも余裕で横になることが出来ました。
次にロープを張ってそこにツェルトを設営する方法を勉強します。
クレイムハイストでスリングを巻いて、カラビナでツェルトを括り付けるだけ。
簡単に設営出来るけど、場所を選ぶ設営方法です。
各自でクレイムハイストやツェルト設営を復習しました。
装備の使い方
一緒に行った仲間が歩けなくなってヘリコプターが救助出来る場所まで仲間を運ぶための装備の使い方を勉強しました。
ザックのショルダーをひっくり返してトレッキングポールを通し、ショルダーに足を通してザックを背負うように手を入れて持ち上げる。
一見、簡単なようですが人間を担ぎあげるので立ち上がるときには他の人の支えがないと立ち上がれません。
この方法であれば、担ぎ手を途中で交代することも出来るのでその方法も練習しました。
担がれている人とポールを両サイドから支えて、その間に担ぎ手はリュックから肩を外す。
素早く担ぎ手を交代する。
うまく担ぎ手を交代することが出来ました。
ついでに坂も歩いてみましたが、安定してヘリコプターが救助出来る場所まで運んでもらえそうです。
ただし、担ぎ手は足腰が強くないと厳しいので体力に自信がない人は担ぐ役は体力がある人にお願いをして、救助要請をしたりヘリコプターが近づいたら合図を送るなど別の役割をするといいようです。
簡易担架
仲間が意識を失っていたり、起こすことが出来ない状況の場合はザックとポールを使って簡易的な担架を作って運びます。
ザックにポールを通して二組のポールをテープで繋ぎ合わせて出来上がりです。
メンバーで一番体が大きいKさんに乗ってもらい、持ち上がるのか実験してみました。
安定して持ち上げることが出来ました。
持ち上げるときや降ろすときには、一気に上げたりおろしたりするのではなくゆっくりと2段階で持ち上げたりおろしたりします。
搬出訓練
ハト峰から下りてきて、公園で搬出方法の勉強をしました。
公園まで戻ってきたら、まずはチェストハーネスをつくります。
今回は安全を期して平面で滑落した人を引き上げる方法を勉強しました。
半マストで引き上げる方法ですが、これだと力がいるのと引き上げる人は手を離すことが出来ません。
1/3倍力システムを作ってみました。
この方法であれば、力が分散されるので1/3の力で引き上げることが出来て手を離してしまったとしても、止まってくれるので安全に引き上げることが出来ます。
このあとは各自でマスト・半マスト・エイトノットを練習しました。
メンバー全員、夢中になって練習をしていたので残念ながら写真はありませんでした。
まとめ
ツェルト設営・装備の使い方・搬出訓練を勉強してきました。
いざという時に必要な技術・ロープワークです。
登山学校で勉強をしてきた知識を使って講師をつとめて頂いたH.Kさん、お疲れ様でした。
今回参加されたメンバーもみなさん楽しそうに積極的に勉強をされていました。
勉強したことは使わないとすぐに忘れてしまうものなので、時々復習をしてみてくださいね。
また、1名だけですが背中をヒルに食われてしまうというハプニングもありました。
登山道を歩いているときにも何匹ものヒルが元気に活動をしていたので、10月でも鈴鹿ではまだまだヒルは活動的です。
安全にでもいざという時には動ける自立した登山者をみんなで目指していきましょう。