愛知の130山 No.107 富幕山
あつた勤労者山岳会日程：2016/1/31
メンバー：CL/NM、SH、HK、KT
山名：富幕山（とんまくやま 563.2ｍ）
山域：東三河
1月最後の日曜日、メンバー4名で愛知・静岡の県境にある富幕山に行ってきました。
藤が丘駅で待ち合わせ、名古屋ICから三ケ日IC、県道308号で富幕山の登山口となる風越峠まで1時間20分ほど。準備をして9時に登山開始です。
富幕山へは５つの登山ルートがありますが、今回は細江コースから登り、富幕山山頂から北へ下り、陣座峠まで。
陣座峠からは奥山林道を歩いて奥山高原まで。奥山高原から奥山コースで山頂に登り返し、下山は幡教寺跡周りの只木コース。
幡教寺広場を経て、林道から細江コースに戻り、風越峠へと下る欲張りなプラン。
細江コースは奥浜名自然歩道とあって、大変よく整備された道です。
いたるところに立派な案内版があります。
以前登ったことのある尉ヶ峰へは、風越峠を反対向きに登るのねなどと思いながら歩きます。
40分程で最初のベンチに到着。
ゆっくりペースを保って登るので、みんな元気満々。眺望もないのでここはスルー。
2つ目のベンチのところから、浜名湖と遠州灘が見えました。
この辺りは季節になるとササユリが咲くポイントらしいですが、いまは草ぼうぼう。
愛知の130では展望の素晴らしい広場とありましたが、時が過ぎ、木も育ったのでしょうか。
そこまでの展望でもありません。
さらに進むと、ひとつめのパラボラアンテナが葉を落とした樹間に見えてきました。
アンテナのところが幡教寺跡（只木コース）との分岐になります。
三回目の林道を横切ると・・・
富幕山の山頂に到着。ここまで、風越峠から1時間20分でした。
山頂には、りっぱな東屋や案内板、方位版、日時計が設置されて、多くの登山者でにぎわっていました。
そして、もちろん1等三角点にタッチ！
まったく気持ちのいい山頂ですが、わたしたちはこの日はロングコースなのであまりのんびりできません。
山頂から陣座峠へは、パラボラアンテナの横を通り過ぎて、北へと向かいます。
そして、ここは愛知県側。
静岡県側からほんの数10メートル離れただけなのに、打って変わった雰囲気にみんなびっくり。
この場所は瓶割峠と陣座峠との重要な分岐点なのですが、先ほどまでうざいほどあった標識のたぐいは一切なし。古いテープと踏み跡があるだけです。
地図とコンパスで方向を確認して、陣座峠へと向かいます。
踏み跡が薄い感じのところもありますが、なんとなく地味に整備もされ、何よりもこうした巨木があちこちにあり、こっちはこっちでいい雰囲気の道です。
ただし、看板はこんな感じ。どなたかが直して下さったのでしょうが、何とも心もとない感じです。
概ね歩きやすい道でしたが、1か所数10ｍ、山の急斜面を下るところがあって、足元はバラバラの砂利で滑り落ちそう。
ゆっくり気を付けて下りました。
難所を過ぎればあとは快適。
今回の行程で、一番眺めがよかったかもの鉄塔通過点
50分ほどで、無事に陣座峠まで降りてきました。
陣座峠からは奥山林道を歩いて奥山高原に向かいます。
雰囲気のよい林道で、幾筋も沢を越え、途中で絶景を眺め
富幕山奥山コースの登山口に到着しました。
登山口からさらに5分程行くと奥山高原に到着です。
この有料施設は2月の梅の時期から、7月のアジサイまでの季節限定でオープンとのこと。
ゲート近くのトイレを貸していただき、また奥山コースで富幕山山頂へと戻ります。
奥山コースは、いかにもファミリー登山向けといった趣で、今までのコースよりも短く、歩きやすい印象でした。
奥山コース途中には、こんな立派な展望台。そして、やはりイノシシ君。
このコースも花が多い道のようで、季節ごとに楽しめそうな感じです。
2回目の富幕山山頂を踏み、今度は幡教寺方面へ。
幡教寺跡には古い遺構があって、それなりにいい雰囲気。
云われなどが書いてありましたが、またゆっくり勉強することにして・・・
分岐から３０分ほどで只木コースの入口に着きました。
登山道入り口には幡教寺広場があり、あずまやや、トイレ、気持ちのいい芝生広場があります。
ここまで車で入って来られるので、富幕山への最短コースのようです。
公共交通機関の場合は、只木バス停までまだ２キロ以上歩かなくてはいけません。
幡教寺広場から林道を歩き、細江コースと合流。ゆるゆる歩いて、午後３時10分に無事、風越峠に到着しました。
この日は５つあるコースのうち４つを歩き、山頂を２回踏み、歩行距離 約14ｋｍ、６時間10分の行程でした。
青空の下、もう春が来たような穏やかな風に吹かれ、富幕山を堪能した一日になりました。
次回富幕山は花の季節に、今回歩けなかった瓶割峠からの道も歩いてみたいなと思います。
