2016.04.29~05.04 大峯奥駈道(前半)
ゴールデンウィークを利用して大峯奥駈道を歩いてきました。
大峯奥駈道は熊野から吉野へ続く、修行の道。
熊野から吉野へ歩くのを「順峯」、吉野から熊野へ歩くのを「逆峯」と言うそうです。
今回私は「逆峯」の道を辿りました。
携行したGPSのデータによると距離は112km、
累積標高差は登り1,1240m、下り1,1430mとまさに修行の道。
健脚者向けのコースとなります。
1日目 - 4月29日
前日泊まった下市口から吉野へ始発で移動。
GW初日なので「混んでるかな?」と思ったけど、人はまばらでした。
「まずは足慣らし」と、吉野散策を楽しみながらのスタートです。
【AM6:40吉野駅着】
【吉野-金峯山寺】
同じくGWを利用して奥駈道を歩く方々と声を交わしながら、先へ。
10名程度すれ違ったかな?思ったよりも奥駈道を歩く方たくさんいらっしゃいますね。
【山上ヶ岳への道】
宿泊するつもりだった二蔵宿小屋に到着。
とてもきれいな小屋でしたが、まだ昼前なので先を目指す事に。
ここからグイっとペースを上げます。
【二蔵宿小屋】
【山上ヶ岳への道-鎖場】
この日は天候荒れ気味。風が強く、みぞれやあられがパラパラ!?
途中の洞辻茶屋は冷たい風から逃れられ、ありがたい休憩地でした。
【洞辻茶屋】
【霧氷】
楽しみにしていた西の覗は、残念ながら(!?)ガスで下が見えず。
大峯山寺、山上ヶ岳を通り、小笹宿へ向かいます。
小笹宿の小屋は狭いですが、水が豊富で、平らな場所が多く快適なテン場。
強風とテン場スペースを心配していましたが問題ありませんでした。
この日はとても寒く、3シーズンのシュラフ+ダウンジャケットでなんとか寒さをしのぎながら就寝。
【西の覗きへ】
【ガスで何も見えなかった西の覗】
【大峯山寺】
【小笹宿】
2日目 - 4月30日
2日目。快晴♪
この日は大普賢岳、行者還、弥山、八経ヶ岳を通り、楊子の宿を目指します。
ちょっと距離があるので、弥山到着の時間で一度判断する事とします。
【快適な登山道】
【結界】
今回は軽量化のため、ガスではなくアルコールストーブを持って行きました。
アルコールストーブは火力が弱いため、食事はお湯で作れるものに割り切ります。
朝はテントでグズグズしたくないため、アルファ米の赤飯にお湯を入れたら出発。
赤飯はサコッシュに入れておき、適当に気の利いた場所で食事を取ります。
【2日目の朝食、赤飯】
途中、広くて大きな行者還小屋で大休憩をとり、弥山へ。
弥山小屋は大きな営業小屋。たくさんの人で賑わっていました。
楊子宿の水の状況がわからなかったため、ここで水を分けて頂く事に。
水の重みがずっしり加わってめげそうになりますが、さらに先を目指します。
【行者還小屋】
【弥山への登り。この後の階段がこたえる、、】
【弥山小屋】
弥山を過ぎると急に人影が減ります。
また歩きにくい場所も増えるため、気をつけて先へ進みます。
【八経ヶ岳】
【五鈷峰】
そして2日目の宿、「楊子の宿」に到着。
テント場は狭く、すでに5張あり満員。
小屋の中をのぞくと、まだ空きがあったのでこちらで寝かせてもらうことに。
とてもきれいな小屋で、この日は1階に7名、2階に3名でした。
ベテランさんと山の話をしながら、7時ごろには就寝。
【楊子の宿】
【弥山で一本だけ調達したビール】
後半へつづく。