百高山完登!(赤沢山、赤岩岳)
日程:2017/8/25~8/27
山域:北アルプス(飛騨山脈南部)
山名:赤沢山(2670.5m)、赤岩岳(2768.9m)
メンバー:KS、YE、KF、CL/NM(記)
行程:8/25 上高地--小梨平(テント泊)
8/26 小梨平--横尾--槍沢--槍の大曲--水俣乗越--ヒュッテ西岳+西岳(テント泊)
8/27 ヒュッテ西岳--赤岩岳--ヒュッテ西岳--赤沢山--ヒュッテ西岳--水俣乗越--槍の大曲--槍沢--横尾--上高地
仲間と天候に恵まれ、最後に残った赤沢山、赤岩岳を登り、無事百高山を完登することができました。
百高山の中でもこの2座は、表銀座縦走路にありながら山頂への登山道がないやっかいな山で、ついつい最後に残してしまう・・・ご多分にもれずわたしもこの2座を残してしまい、でもこれを登らないと完登できないので、えいやっと出かけました。
8/25午後、名古屋を出てその日のうちに小梨平まで入ったものの、天気予報通り8/26の朝まで雨が残り、当初の予定より2時間遅れで出発。
それでも徳沢に着くころには雨も上がり、横尾では青空となりました。
重い荷物にバテバテになりながら、ようやく水俣乗越に到着。
ここからの2.5kmはさすがに東鎌尾根ということで、岩々の急登・鎖場やハシゴの登場です。
この日というか、今回の山行で一番の難所だったかも。(^^;
やっとでヒュッテ西岳のテン場に到着。本日のお宿ができてホッと一息。
元気な若者+2名は、休む間もなく西岳のピークを踏みに行きました。
(わたしは食担しつつ休憩 ^^;)
夕食後はこの日の苦しかった行程を忘れさせてくれる夕焼けを楽しみつつ就寝。
この夜は満天の星空でした。(Fさん撮影)
翌朝は夜明け前に出発、テン場から1時間弱歩き、地図とGPSで確認して赤岩岳山頂直下へ。
ここしかないという踏み跡とわずかな手掛かりを頼りに、山頂への急坂を草付きや灌木をつかんで攀じ登ります。少し迷ってから、わずかに左にトラバースしてあっけなく三角点のある赤岩岳山頂に到着。
赤岩岳の三角点、頂きました!これで99座目。
感慨に浸る間もなく下山して、今度は赤沢山を目指します。
来る時は薄暗かった東鎌尾根を、ヒュッテ西岳まで戻ります。
それにしても、この日は本当にこれ以上ないくらいの登山日和。
暑くもなく、寒くもなく、風もそよ風。2600m以上の稜線にいるとはとても思えません。
赤沢山へは、ヒュッテ西岳のテン場最奥の大きな岩を右手に回り込むように下って行きます。
最初はしっかりした踏み跡をたどるとやがてトラロープに出会うので、それに導かれてさらに下ります。
トラロープの先、左右どちらでも行けそうなところがありますが、ここは迷わず右へ。
木のトンネルをくぐってトラバース。その先も鞍部までトラロープが目印になります。
鞍部まで下って、小ピークを登り、さらに急坂を上がり切るとこの場所。
あとは赤沢山山頂まで、ハイマツの踏み跡をゆるゆる歩くヴィクトリーロードです。
赤沢山山頂に到着!!ハンドサインで「100」の文字。(笑)
ここ数年、コツコツ登ってきた百高山をようやく完登できました。
今回の山行で、歩荷、カメラ撮影、車の運転と大活躍だったFさん。
若い君の助けがあって立てた山頂だと思っています。感謝!
帰りも慎重に来た道を辿り、ヒュッテ西岳のテン場に戻った時は本当にホッとしました。
ささっとテントを撤収して帰ります。
水俣乗越から槍の大曲、槍沢、横尾と順調に戻ってきましたが、まだ上高地までは11km!
これから先は長い林道歩き。さあ、もうひと歩き頑張ろう。
朝4時半から12時間半以上行動し、上高地に着いたのは17時を過ぎていました。
久々にがっつり歩き、しっかり成果があった大満足の山行となりました。
※赤沢山、赤岩岳とも登山道のない山で、百高山を目指している人以外はまず登ることはないと思いますが、もし登られる時はくれぐれも慎重に!
しっかりした地図読み、ルートファインディングが必要です。
また、赤岩岳は表銀座登山道脇の急坂を攀じ登ることになるので、登山者に気を付け、落石注意です!