愛知の130山 No.64 古町高山

日程:2019/9/21
山域:奥三河
山名:古町高山(1,055m)
メンバー:CL/KM、MT、NM(記)

「新こんなに楽しい愛知の130山」 No.64「古町高山」P.128にある「社は三河一宮砥鹿神社の遥拝所である」という記述内容について、社(お堂)は砥鹿神社の遥拝所ではなく、「お犬さま」を祀ったものではないかというご指摘をいただきました。
丁寧な資料も一緒に送って下さいましたが、古町高山の担当者はすでに退会して久しく、今となっては確認するすべもなく・・・
これは何よりも現地調査だ!!ということで行って来ました。

古町高山へは、国道153号線を稲武まで走って茶臼山高原方面へ向かい、県道80号線を井口坂橋で右に曲がります。問題のお堂はすぐに見つかりました。

いただいた資料の写真にはお堂の前に鳥居がありましたが、今はありません。
お堂の中にはさらに小さなお堂が2つ並んで、さらにそれぞれの中に小さな祠?
後は狐のお面が飾ってあったりしますが、少し荒れ果てた感じは否めません。

狐 → 山犬 → お犬様???
何よりも、ここが砥鹿神社の遥拝所とするには、あまりにも標高が低く、砥鹿神社がある方向を特定することもできません。
このあたりの住人にお話しを伺おうと何軒か尋ねたのですが、この時はどこもお留守でした。

目の前にはまあるく古町高山が見えます。
まずはこの山に登ってみたら、何かわかるかもしれません。
ということで、登山口に移動です。

この先の道路は工事中で通行止めでしたが、幸い古町高山の登山口はこの手前です。
広い路肩に車を止めて歩き始めます。

しっかりした登山口の標識があります。
周りの斜面は愛知の130山の写真よりもずいぶん年月が経ち、緑に覆われていました。

少し工事中のところもあり、傾斜が急なところもありましたが、おおむね良く整備された道です。

中電の鉄塔の巡視路になっているので、番号を辿ると大変わかりやすいです。

片側が切れ落ちた部分もありましたが、きっちり整備されていました。

切り開かれた場所から、右手の斜面へと登って行きます。

ここにも標識がありますが、この先が少しだけ藪になります。

このあたりが一番わかりづらいところ。少し右の藪の中に行く感じで進むと、すぐにしっかりした踏み跡になります。

この辺りが唯一展望のあるところでした。

その先も急な坂道をがんばって登って行きます。

やがてなだらかな尾根に変われば、もう山頂は近いです。

標識でようやく山頂とわかるだけで、眺望はまったくありません。
ここが砥鹿神社の遥拝所だったとしても、今ではまったく拝む感じではないですね。

少し休憩してから、来た道を戻ります。

まったく同じ道では調査にならないので、下山は少しショートカットしてみました。
こちらの方が巡視路らしく階段もあったりして、途中までは歩きやすかったです。(最後はちょっと藪)

古町高山から降りて来たら、運よく近くにお住まいの年配の女性からお話しを伺う事ができました。

1. お堂はその辺りでは「お犬様」と呼ばれていること。
2. お堂は近くの家の人の個人所有で、以前はご近所でお供えをしたり、お参りをしていたけれど、いまはその方が不在のため、そういったことはしていないこと。
3. その女性が子供の頃(50~60年以上前)には、古町高山の山頂には砥鹿神社の遥拝所があって、毎年GWの頃にお祭りがあり、みんなで登ったとのこと。
4. いつしか遥拝所はなくなってしまったとのこと。

今回はこうしてお問合せをいただくことで古町高山を再調査し、本の記述が間違っていたことがわかりました。
この件については、「愛知の130山 情報サイト」にも記載させていただきます。
詳しい情報をお寄せいただいたSさんには、心より感謝いたします。

※130山情報サイトの記事はこちらから
http://atsuta.sakura.ne.jp/130blog/?p=836

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