北アルプスデビューは燕岳
日程:2020/7/21-22
山域:北アルプス常念山脈
山名:燕岳2,763 m
メンバー:CL/NM(記)、HU、MT、MB
新人Mさんの北アルプスデビューで、燕岳に行って来ました。
なかなか明けない今年の梅雨、計画はしたものの天気が心配でずっと予報とにらめっこ。行こうと決意したのは前日の夕方でした。
ただし、元の計画通りだと小屋に着く前に雨に捕まりそうだったので、予定を2時間早めて名古屋を出発。8時半過ぎには中房温泉の登山口を歩き始めました。
アルプス3大急登と言われる合戦尾根、さすがに歩き始めから段差の大きい急坂が続きます。
ちょうど休憩したくなった頃に第1ベンチに到着。
水場と書かれた案内に興味深々の新人Mさんですが、それは帰りのお楽しみに。
その後も第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチといい塩梅に配置されたベンチで休憩しながら登ります。
富士見ベンチを過ぎれば、あとは合戦小屋でスイカが待っています!
今回もスイカは絶品でした!(写真提供・Mさん)
合戦尾根で唯一の鎖場を慎重に通過します。
小高いところに聳える燕山荘。何とか雨に捕まらずに到着できそうです。
今回は夏道が使えないようで、このまま冬道の尾根を登って行きます。
冬道を登って小屋の裏側に出たら、さっそくコマクサのお出迎え。
小屋の周りをぐるっと回って入口前の広場に無事到着。
まだ雨が降り始める前だったので、受付を済ませ、荷物をデポして燕岳の山頂へと向かいます。
イルカ岩の向こうに見えるはずの槍の穂先は雲の中。
この後、雨が降り出したので山頂手前で引き返しました。
この日の燕山荘は、新型コロナウィルスに対して宿泊客の人数制限、小屋に入る前のアルコール消毒、マスク着用、検温、宿泊者全員の連絡先と体調報告、スタッフによる掃除の徹底、換気、消毒等できる限りの感染予防策を講じられていると感じました。
休業する小屋も多い中、こうした努力で登山者を受け入れてくれることに心から感謝です。
この日は燕山荘に長野朝日放送の取材が入っていて、このシーンは夕飯後の燕山荘社長さんのスライドとお話し。これに先立ち、今回のメンバーで初北アルプス、初燕岳、初山小屋泊のMさんが単独インタビューを受けていました。
※インタビューの模様はこちら
翌朝は、6月30日以降、実に3週間ぶりというご来光を拝むことができました。
霧が晴れるのを待って、みんなで燕岳山頂に向かいました。
青空の下、メンバー全員無事に山頂を踏むことができました。
いつか歩いてみたい餓鬼岳へ続く道。険しい道だなぁ。
雲の切れ間からようやく顔を出してくれた槍の穂先
いつまでも見ていたい景色だけれど、そろそろ帰りましょうか。
ヤマテンの予報通り、稜線は晴れるけれど常念山脈中腹では雲が残るって、ほんとその通りの天気です。下山は、あのガスの中を通り過ぎることになります。
ここから右手に下れば表銀座縦走。何度も歩いた道だけど、また歩くことはあるのかななんて、ちょっと寂しいね。
さて、中房に向かいます。
小屋の前から眺めていた雲の中まで降りて来ました。
ちょっと暗いけど、涼しくていい気持ちです。
下りは早いですね。あっと言う間に合戦小屋を通過して
順調に4つのベンチを過ぎ、4時間ほどで中房温泉まで下りました。
今回は、新人会員の北アルプスデビューを祝うために企画した山行でした。
なかなか明けない2020年の梅雨の合間、天気に恵まれた奇跡のような2日間でした。
これから彼女の山が、どんどん楽しいものになって行きますように。
そしていつか、今度は自分が新人を連れてこの山に来られるように、たくさん経験を積んで、たくましい登山者になって欲しいと願います。
<燕岳のお花たち>
コマクサを始め、沢山のお花たちに出会いました。
名前を知っている花も、知らない花も、みんなどれもキレイでした。
たぶん、花たちは自分に名前があることも知らないでしょうね。