晩秋の鞍掛山
日程:2021/11/21(日)
山名:鞍掛山 883.0m
メンバー:CL/KM、YE、SK、NM(記)
設楽の鞍掛山に行って来ました。
今回は130山の調査山行ということで、仏坂トンネル手前から東海自然歩道でスタート。峠からは「悪路」の南尾根を登り詰めて山頂を踏み、四谷の千枚田に下るコースです。
スタートは仏坂トンネル手前のこの階段から。ベンチやトイレも設置されていますが、年月が経ち廃墟感が漂います。
歩き始めてすぐ、この辺りは崩れた跡が補修され、下に木の桟橋の残骸が転がっています。注意して進みます。
東海自然歩道は峠までで宇連山へと方向を変えます。鞍掛山へは馬頭観音など石仏が多数設置された岩の右側を登って尾根に取りつきます。
「この先危険・悪路」の看板が立ち、気を引き締めて進みます。
大きな赤松が目に付く岩尾根の急斜面をよじ登ります。
急降下の場所の何度もあり、大変なところには太いテープやロープも設置してありましたが、それ以外でも落ち葉が深く積もった急斜面は大変歩きにくく、危険を感じるところもありました。
それでも、ふと周りを見回すと今が盛りの紅葉が美しいこと。この景色に癒されながら頑張って登ります。
尾根を登り切り、鞍掛山の南の端にある最高点(888m)に到着しました。
最高点のすぐ横からは、鞍掛山で唯一展望が広がります。大変だった登りを終えてホッと一息です。
この先はなだらかな山頂稜線を歩いて、鞍掛山の山頂とされる北端へ向かいます。シロモジの黄葉の美しい道です。
途中にある馬桶岩。自然に岩に穿たれた穴が、馬に水をやる桶に見えるところから名付けられたのでしょうか。
千枚田への分岐の案内は倒れてしまっています。この先はまた東海自然歩道となります。
分岐のすぐ先の右手にある三等三角点「鞍掛」
山頂手前のあずまや。すっかり老朽化して壊れかけています。立ち入るのは少し危険かも。
かつて、ここであつた労山の仲間たちと豚汁を作って、みんなで食べたのを思い出します。もうずいぶん前の話なんだなぁ。
鞍掛山北端の山頂。千枚田分岐から続く東海自然歩道は、この先は岩古谷山へと向かいます。私たちは千枚田の分岐まで戻って下山します。
下山の道は登りの険しい尾根と違ってよく整備されて歩きやすく、さすが東海自然歩道です。周りは一面、優しい黄色の世界です。頑張ってここまで来たからこその美しさでした。
黄葉の道は、やがて杉の人工林に変わり、斜度がだんだん緩くなってきました。
馬頭観音や石塔が並ぶかしやげ峠に到着しました。ここから塩津に向かう道と分岐します。四谷の千枚田まではあとひと息です。
水害の跡でしょうか。この辺りはかなり荒れています。
道なりに歩くと木の桟橋に突き当り、その先はUターンするようにコンクリートの坂を登れば民家の庭先に出て千枚田の駐車場はすぐなのですが、わたしたちは間違えて直進していまい、ゴソゴソの道を歩いて何とか駐車場に降りました。
晩秋の千枚田の風景も、ちょっと寂しい感じですがなかなかいいもんです。
少し休憩してから、車が止めてある仏坂トンネル手前まで30分ほど車道を歩いて戻りました。
仏坂トンネルまで戻って来ました。今日歩いたのは約8.4km、休憩を入れて6時間近い行程でした。
6年前にもこの日と同じコースで鞍掛山に登りましたが、今回は思いのほか大変な歩きに感じました。ここ最近登った東三河の山は、登山道が荒れてしまったところが多い印象です。数年前の台風や大雨の影響でしょうか。
鞍掛山も東海自然歩道の部分は急いで整備した感がありますが、峠から先の尾根は荒れた部分も多いです。このコースで鞍掛山に登る方は、十分に注意して歩いて下さい。