層雲峡アイストリップ
2/23-26
北海道層雲峡
メンバー KY(記) 静岡労山他 Tさん Qさん Nさん KJさん Hさん
小川山で知り合ったTさんにお誘い頂き、北海道上川町にある層雲峡にアイスクライミングに行ってきました。初日は移動及び酒蔵巡り。6時に中部空港で待ち合わせて、新千歳空港へ。新千歳に着いてから酒蔵を2軒回り今回の夜に飲むお酒の調達。酒蔵に来たのは初めてで、建屋に趣ありとても新鮮でした。
宿泊先に入る前、明日登る、銀河の滝の偵察に。
今までせいぜい10〜15mの滝しか登ったことがないのに登れるのか不安に駆られますが覚悟を決めます。
2日目、層雲峡が初めてのKYとHさんは銀河の滝、他メンバーは錦糸の滝に別れて登りに行きました。銀河の滝に行くには渡渉があり、靴の上に袋と土嚢袋を履いて渡ります。が、苔と川の流れに足を取られそうで、とても慎重に渡りなんとか渡り切りました。帰りも渡ると考えるとちょっと憂鬱。
取り付きに着くと2パーティーが取り付いていました。銀河の滝はトポで5ピッチ、右岸にきちんとしたボルトが打ってあります。私たちは50mロープだったためトポ通りのピッチ数に。1ピッチ目はHさんに譲ってもらったのか、譲られたのか私からでつるべで登りました。実質アイスで登るのは1ピッチ目と5ピッチ目で間は雪原歩き。
無事5ピッチ目の終了点に着き懸垂で降ります。懸垂は左岸沿にボルト等が2箇所ありました。ただ、懸垂3ピッチで降りるには60mのロープでないと降りられません。私たちは実質4ピッチで取り付きに。
錦糸の滝を既に登り終えていたTさん達が対岸に迎えに来てくれていました。そして本日の核心、帰りの渡渉です。Hさんが渡りきり、残るは私のみ。対岸では他のメンバーが私の渡渉を待っています。カメラを構えて。これは転んだ方が良いのか。。一瞬変な衝動に駆られましたが、我に帰りなんとか渡り切りました。
3日目、私とHさんは錦糸の滝、他メンバーは最近北海道の山岳会に開拓された新エリアに。実は私達にはミッションがあり、2日目にKJさんが私達に錦糸の滝も登っておく様にと錦糸の滝の終了点にカラビナスリングをあえて残地して頂いた様で、これを回収すると言うのがミッション。そしていざ錦糸の滝へ。出発地点の駐車場には既にクライマーらしき人達がおり、同じ錦糸の滝に登るとのこと。私とHさんは他のパーティーより先に出発。川沿いを歩いていき、神削壁を横目に30分くらいで錦糸の滝に到着。
錦糸の滝は3ピッチ。メインは1ピッチ目の40m、2ピッチ目は雪原歩き、3ピッチ目は5m程の階段上のところを登ります。1ピッチ目はHさんリード。前日にTさん達が登った同じラインを登りました。アルパインなど経験豊富なHさん、安定した登りで登って行きます。アイスで40mとなると登るのも時間がかかり、コールまでも結構時間がかかりました。3ピッチを登り、KJさんのカラビナ スリングを無事回収し、懸垂で取り付きまで。今回は60mのダブルロープだったので、懸垂も3ピッチで取り付きに。
時間が余ったので、隣のライマンの滝へ。そして、Hさんリードはお腹いっぱいとのことで、私がリード。ライマンの滝は45mの1ピッチのみ。
ラインを遠目と近くからとよく見定め、取り付きます。長いので、とにかく力まず正確に手足を打込みなんとか登り切りました。スクリューも12本持って行き、11本使用。今夜は美味しいお酒が飲めると、終了点でHさんを確保しながら、完登の喜び噛み締めていました。
4日目、最終日。帰りの移動もあるため、朝食を食べてすぐに出発。TさんとQさんは早乙女の滝へ。私を含む残りのメンバーは尾滝、NAKA滝へ。パーティーはHさんとKJさん、カナダでアイスクライミングの経験もあるNさんと私でそれぞれの滝に分かれて登りました。尾滝をNさんと交代で登り、色々と登り方のアドバイスをもらい、とても勉強になりました。尾滝を何回か登り、NAKA滝に移動しトップロープで。傾斜は強いが、かなり登られているのか、ボコボコの穴だらけで、若干物足りなさを感じながら時間が来たため撤収。
ホテルに帰りパッキング、着替えを済ませて新千歳空港へ。そして空港に着いてチェックインしてから食事へ。行きたかった寿司屋は並んでいて入れず、スープカレーを食べてお土産を買いに。お土産を選んでいたらKJさんから連絡があり、帰り便が欠航になったとのこと。驚いて電話口で思わず大声で欠航!と叫んでしまった。天候不良で100便以上欠航。冬場の新千歳での欠航率は5%との事。運が悪い。急いで代替えの便を探すも中々取れず。メンバーの1人が翌日の午後の仕事がどうしてもはずせず、すぐに陸路で帰れば午前中には静岡に戻れるので、本日中に行ける函館まで電車で移動開始。皆考える事は同じ、電車は飛行機乗れなかった人で通路まで山手線のラッシュ状態。皆立ったまま2時間特急で函館まで。函館着いてからも駅前のホテルは寒い外までチェックイン待ちの長蛇の列。チェックインしてから少し部屋飲みして、布団に入ったのは午前1時半。とても長い1日でした。
そして翌日は函館から車を停めてる中部空港までの長い電車移動。
7時間かけて無事中部空港に到着。静岡組はここからまた2時間かけて静岡に移動。
アイスツアーの最後にこんな終わりが待っているとは誰も想像していませんでしたが、いざ終わってしまえばとても印象に残るツアーとなりましたw
ホテル、レンタカーの手配、道中の運転をして頂いたTさん、会計、クライミングのアドバイスをして頂いた静岡労山の方々、そしてクライミングパートナーとなって頂いたHさん、ありがとうございました。そして長旅お疲れ様でしたw