烏帽子岳~三国岳

2012.11.25. Tosi
例会時、STさんから「どこかに」と声がかかった。最近三国岳に登っていないし、阿蘇谷の道も08年に歩いたなりである。もう記憶の中から忘れかけている。ここに行こう。25日が天気もよさそうだ。計画書を作成していると、山行部長のKMさんが25日であれば「参加できる」とのことで3名になった。KMさんとは、01年毘沙門谷から三国岳・阿蘇谷道、02年には今回のルートを一緒に歩いているので、歩けなくなっているTYには心強い。

1.時山手前の駐車場
快晴の朝、高速で日の出だ。時山のバンガロー駐車場は、赤い橋のゲートが閉まっていて入れない。手前の牧田川横に駐車した。ここにはすでに3台止まっていて登山の準備をしていた。


2.記録を取るSTさん
植林の中をジグザグに上がって鉄塔で小休止する。さらに進むと自然林に変わり、木は葉を落としている。烏帽子岳山頂から朝日が射してきた。


3.三国岳への縦走路でKMさん
SLのKMさんとLのSTさんはTYの歩行時間を考え、烏帽子岳山頂はカットして三国岳一本に絞ることになった。縦走路は過去に何回か歩いた感じと異なり、歩けなくなってきている今はこんなに狭いトラバース道であったかと思いながら歩いていた。


4.ヒメツゲ?
狭い岩稜を下ると送電鉄塔の建つ開けたところに出る。STさんが変わったツゲがあると言っている。鉄塔を建てるために整地したと思われ、樹が生えていない広場にツゲが地面にへばり付いて丸くなっていた。風も無くなり気温も上がってきた。ここは烏帽子岳と三国岳の間で見晴らしもよい。小休止にはもってこいだ。


5.三国岳手前の平坦なピーク
なおも小さなアップダウンを繰り返し、ようやく三国岳の急登手前まで来た。このような広々とした所に出るとホッとする。小休止。炭焼きが盛んな時に切ったものか、ほとんどの樹が束生している。イノシシの足跡を残したヌタ場があった。


6.烏帽子からの縦走路
右の烏帽子岳から左には平らなピークへの縦走路があり、烏帽子岳左後ろに養老山脈の端、その奥に小さくではあるが北アルプスの乗鞍岳~槍ヶ岳が白く乗っているのが確認できた。KMさんはここで北アルプスの槍ヶ岳が見えて興奮気味であった。STさんもこの展望に満足した様子であった。(写真では遠くの山がかすかに白い)


7.鈴鹿縦走路の岩の上から北を望むTY(STさん撮影)
石灰岩の壁のような急斜面を三点支持で登って鈴鹿縦走路に上がると、岩の上から北の展望が広がり、左には先々週に登った霊仙山西南尾根・ソノド、奥に伊吹山があり、遠くに真っ白な白山も見えている。雪が積もって白くなっていると輪郭がはっきり浮かび上がる。写真では近くの暗部が写り、北アルプスや白山が出なかった。


8.三国岳最高点のKMさん(STさん撮影)
三国岳894に着いた時、TYはバテバテで下山のことを考え、ここで待つことにした。無風快晴温暖な天気で平坦なピークである。安心して行って来れるであろう。最高点までは安全で、2人であれば往復30分もかからない。待つ間に三河から来た小犬を連れた夫婦が登ってきた。彼らも烏帽子岳から登ってきて阿蘇谷道を下ると言っていた。疲れが和らいだころ、2人が戻って来た。


9.シカの食害防止テープ
鈴鹿縦走路をどんどん下って三角点を見送り、尾根のすぐ右下にあるトラバース道をショートカットして行く。この道は崩れそうでいやな感じがする。平坦な尾根上に戻ると、スギの木にシカの食害防止用と思われるリンロンテープ?が巻かれていた。


10.紅葉の中朝登った尾根を見上げる
鈴鹿縦走路からの下りが悪かった。ジグザグに下って阿蘇谷の上部に着いたが、小さい平らな谷の様相が違う感じだ。さらに下っていくと谷が荒れている。土砂崩れをしているところが多く、以前は明確であった谷沿いの路が分かりにくくなっている。谷を下ればよいのだが、TYは左岸をワサビ田へトラバースするところを見逃しては大変なことになるとの意識が強すぎた。
KMさんはトップでルートファインディングして進んでいく。KMさんが下に「橋が見える」と云って、小休止をしてくれた。疲れたTYはここでテルモスや着替えを2人に持ってもらった。流された橋を横目にして、新しい橋を渡るとトラバース道に出た。そこから下も土砂崩れしているところが数か所あったが、新しいピンクのテープや古い赤テープにも助けられ、明るいうちに下山出来てヤレヤレであった。

今回、TYは今まで以上に登りの呼吸がしづらく、立ち休憩が多くなり時間を要した。今回のルートは何度も歩いていて安易に考え、こんなに体力を使うとは思ってもいなかった。
「FEV1による肺年齢・COPD評価」肺年齢:92歳(12.10.31)、そのままの結果でメンバーの2人にも負担をかけ申し訳ありません。

概念図

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