笛吹川東沢釜の沢西俣右沢~甲武信ヶ岳
日程:2015年8月8日(土)~9日(日)
目的:沢合宿トレーニング
参加者:K.T K.K M.I(投稿者)
今年沢を始めたT君とKさんに、合宿を前に沢泊を経験していただく目的で、奥秩父の秀渓「笛吹川東沢釜の沢」に行ってきました。
西沢渓谷道の駅みとみの隣にある「蒟蒻館」に車をとめさせていただきました。ここのさしみ蒟蒻はプリップリで、一度食べたらやみつきになります。
初めての沢泊にウキウキのお二人さん
東沢に入ります。去年秋に来た時(水が膝までありました)より随分水量が少なく、ほっとひと安心。
入渓して山の神までは昔の登山道を使って巻きます。渓谷美に見とれたのか中々ついてこない二人にイライラ。
一旦沢に下りほら貝のゴルジュを見学します。あれ?! T君が釜に飛び込みました。
「案外冷たかった~!」と戻ってきました。ゴルジュの中の滝は突破するのが難しいそうです。
ようやく山の神に到着。ここから沢の中を歩きます。
東のナメ沢。ここも遡行対象になる沢だそうです。
すっかりがこの沢が気に入った様子のT君。
ここはあつたの鬼門です。この日も「沈」二連発でした。
西のナメ沢
T君「大丈夫だよ。」 Kさん「滑るからやだ~!」
去年は釜の沢の入口を見逃してしまいましたが、今年は間違えずに入りました。釜の沢に入ってすぐの魚留の滝です。
魚留の滝は左壁をT君が登り、木にザイルをフィックスしてくれたので、後続はゴボウで登ります。
白い岩とエメラルドグリーンの水がとてもきれいです。
釜の沢のハイライト・千畳のナメ。こんなことしたり・・・
あんなことしたり・・・
ここではゆっくりカメラタイムをとりました。
両門の滝です。去年は東俣に進みましたが、今年は西俣です。
西俣に入ってもナメが続き、いい感じです。
左岸に格好の泊まり場が現れました。今日は私たちのパーティだけのようで、どこにしようか迷います。
かんぱーい! お疲れさまでした。タープで寝るのを嫌がっていた二人でしたが、夜中に起きてみると、二人ともタープから転がりだして「野宿」状態でした(笑)
2日目も快晴。西俣は登れる小滝が続き、楽しいです。1880mから右沢に入ります。右沢の出合にはナメ滝が懸っています。
滝を登り、どんどん高度をかせいでいきます。
水が枯れる直前で下山用に水を汲みました。この後倒木が行く手をふさぎますが我慢して本流を詰めて行きます。登山道2280mの鞍部に出る予定でしたが、ちょっとミスって2310mの登山道に出ました。
そこから1時間の登りで甲武信ヶ岳の山頂に到着しました。晴れていましたが展望には恵まれず、富士山も見えませんでしたが3人共快心の笑顔です。
下山は戸渡尾根を下り、途中から近丸新道にはいります。近丸新道は水晶の発掘が行われていたようで、トロッコの軌道跡がありました。
長い下りにうんざりしたころ、西沢渓谷に無事下山しました。
お天気に恵まれ、二人とも初めての沢泊を楽しんでくださったようです。
釜の沢は東俣の方が人気がありますが、私は西俣の方が好きです。この日は水量が少なかったので比較的楽に遡行できましたが、水量が多いと難しくなります。東沢入渓時の水量で遡行を判断してください。