夏合宿Aパーティー:仙塩尾根縦走

日程:2015年8月7日~8月9日
山域:南アルプス
メンバー:CL/NM、HU、YE
行程:
8/7 6:30藤ヶ丘駅==名古屋IC==伊那IC==仙流荘9:30/10:05仙流荘発==大平山荘着10:50/11:00大平山荘ーー14:30仙丈小屋(泊)
8/8 4:30仙丈小屋---仙丈ヶ岳---大仙丈ヶ岳---野呂川越---三峰岳---16:20熊ノ平小屋(泊)
8/9 4:30熊ノ平小屋---伊那荒倉岳---新蛇抜山---北荒倉岳--塩見岳---三伏峠小屋---17:30鳥倉登山口---18:10越路(ゲート)

2015年夏合宿で、南アルプスの仙丈ヶ岳から塩見岳、ふたつの3000m峰を結ぶ仙塩尾根を歩いて来ました。この長大な尾根を歩ききるために、長距離歩行トレーニングで鋸岳、木曽駒ケ岳、笠ヶ岳等を登り、体力的な自信を持って臨んだ山行で、当初3泊4日の予定よりも1日早く踏破することができ、メンバー一同満足の行く合宿になりました。

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出発前にメンバー3人で記念撮影。大平山荘を出発して、この日は仙丈小屋までの行程。

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薮沢コースを歩きます。大平山荘のスタッフのみなさんから、このところ毎日2時になると決まったように夕立になると聞いていたので、少し急ぎ足で進みます。

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トレーニングで登った鋸岳がよく見える榛の木展望台。
数週間前は、向こうのてっぺんからこちらの尾根を眺めていたっけ。

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鬱蒼とした樹林の急登を登りつめると

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薮沢に出ました。ここからは少し斜度が弛み、沢沿いの道を進みます。

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午後2時を過ぎ、やはり雲が湧いてきましたが、今のところ雨はなし。

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雨に降られることなく、無事に仙丈小屋に到着。

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素晴らしい夕焼けに、翌日の晴れを期待して就寝。

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翌朝は4時半から歩き始め、ちょうど仙丈ヶ岳の山頂に着いた時、ご来光を迎えることができました。

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雲海に影仙丈ヶ岳がくっきりと浮かびます。

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朝陽に照らされ、これから行く道がはっきり見えます。さあ、頑張って歩こう!

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岩尾根を歩いて、大仙丈ヶ岳山頂に到着。

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つい先程までいた仙丈ヶ岳がだんだん遠くなっていきます。

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稜線歩きはこのあたりまで。この先は、しばらく樹林の道になります。

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鬱蒼とした登山道を黙々と歩きます。この日は3000m峰の仙丈ヶ岳から700m以上下り、また2999mの三峰岳まで登り上げるコース。
よく整備された道は歩きやすいのですが、累積標高差は半端なく、次第に体力を奪われます。

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伊那荒倉岳の山頂も樹林の中。

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延々と歩いて、高望池に到着。池とは名ばかりで水は完全に干上がっています。

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独標に着いて、ようやく視界が開けました。
しばらくぶりの眺望に、疲れも忘れます。

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独標を過ぎ、またしばらく樹林を進むと横川岳。

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さらに樹林を歩き、ようやく両俣小屋への分岐、野呂川越に到着。
今回のルートで唯一のエスケープルートですが、天候も体調も問題ないのでこのまま先に進みます。

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野呂川越を過ぎてから、少しだけ木立のあいだから白峰南嶺の稜線が見えました。
ここもいつか歩かなければ。

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三峰岳への登りで唯一の鎖場。ほんの3mほど岩を越えるところですが、けっこう高度感あります。鎖がなかったら、下りの場合は怖いかも。

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あと少しで三峰岳ですが、ここまで来れば慌てることもないので、絶景をみながら休憩中

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それにしても、素晴らしい天気、素晴らしい眺め。ここまで歩いたからこそのご褒美です。

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無事、三峰岳到着。この日、最後のピーク。あとは熊ノ平小屋まで下るだけ。

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下るだけと思ったけれど、熊ノ平小屋はけっこう遠かった・・・

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疲れた足でさらにさんざん歩き、農鳥岳への分岐を過ぎて、遠くに小さく見える熊ノ平小屋目指し、どんどん下って・・・

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ようやく熊ノ平小屋に着いた時は、本当にホッとしました。
明日も頑張って歩こう。

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3日目も晴れ。この日は塩見岳を越えて、三伏峠小屋までの予定で歩き始めます。

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縦走路にあるピークを、巻かずにひとつひとつ登って行きます。
ここは阿倍荒倉岳への分岐。親切に案内板がありました。

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阿倍荒倉岳からの眺め。ここには三角点があります。

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縦走路を進んで、新蛇抜山への分岐も案内板がありました。

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新蛇抜山のケルンがあるだけの山頂。でも、縦走路を歩いているだけでは見られない景色がありました。

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新蛇抜山のピークを踏んで、また縦走路に戻ります。

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高度が上がって、樹林の道から眺望の道へと変わってきました。塩見岳もずいぶん近づいてきました。

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塩見岳手前の北荒倉岳山頂。

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目指す塩見岳は、もうすぐそこです。

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塩見岳の手前、以前はテン場だった雪投沢を通過します。その頃の管理小屋も残っていて、こんないい場所が今は幕営禁止なんだなぁと・・・

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公園の遊歩道のようなステキな道を歩いて、塩見岳がどんどん近くなって行きます。

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北ノ俣岳への登りは、少しザレていて要注意

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さあ、もうひと登り。

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塩見岳東峰に到着!

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大勢の登山客で賑わう西峰に行きましょうか。

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塩見岳西峰到着!

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塩見岳は、塩見小屋までの下りが大変なので、気合を入れて下り始めます。

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何度も歩いた道だけど、やはりちょっと緊張する塩見岳の下り。
無事に下り終わって、塩見小屋に向かいます。

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工事中の塩見小屋。オープンは来年の7月だそうです。

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でも、売店はしっかり営業してるし、トイレも使えるので安心です。

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三伏峠へ向かう途中。もう、塩見岳があんなに遠くになりました。

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予定の時間よりも早く三伏峠小屋に到着。
ここでメンバーと協議の上、この日の宿泊は止め、下山することに決定。

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もう山を降りてお風呂に入れると決まったとたん、メンバーの足取りの軽いこと!

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来るたびに酷くなっていく桟橋もなんのその。

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予定よりも1日早く、鳥倉登山口に降りることができました。

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鳥倉登山口から車回収のためのタクシーをお願いしてある越路まで、あと30分の車道歩き。

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1時間ほどタクシーに乗って、車の停めてある仙流荘まで戻ったのでした。

今回の仙塩尾根には、日本百高山を完登するためにはどうしても踏まないといけないピークがいくつもあります。
自分の体力と技術ではなかなか厳しい道であることがわかっていたので、合宿という形式をとり、何度もメンバーたちとトレーニングを重ね、何とか行くことができました。
同行してくれたHUさん、YEに感謝いたします。

 

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