第1回全国救助技術交流集会
投稿遅くなりましたが、せっかくなので報告させて頂きます。
11月3~5日、長野県の小川山で行われた、「全国救助技術交流集会」に参加してきました。
参加者は日本勤労者山岳連盟に加盟している各県より総勢72名。愛知県からは5名。全体の3分の1は大阪、兵庫からの参加者でした。
3日は愛知労山から1名の参加。トラッドクライミングの講習で、プロテクションで使用されるカム、ナッツの使い方の研修。
私は4日からの参加で、岩根山荘内にあるクライミングウォールで、ロープ登攀競技、クライミングでのセルフレスキューのデモンストレーションの見学、岩根山荘内で医療研修を受けてきました。
5日は、小川山の親指岩にある有名な「小川山レイバック5.9」「クレイジージャム5.10d」にて、クラックの登り方の研修を受けてきました。なかなかクラックの登り方を教わる機会もないため良い勉強になりました。
岩根山荘の敷地内にある室内ジム「オンサイト」。全国労山の方々で埋まっています。
ロープ登攀競技。左がダブルロープ、右がシングルロープ。
全ての人が両方のロープ登攀を行い、タイムを測り(競い)ます。
皆さん色々な道具、技術を駆使して登っていました。
下でロープを触ってから、壁の上の方にある決められたカラビナにタッチするまでタイムを測ります。
ペツルのアッセンションを使っている方が多かったです。
ロープ登攀で優勝した人
(ダブルとシングルロープ登攀の合計タイム約2分。ちなみに私はアッセンダーなるものは何もなく、プルージックロープのみでガンバリマシタ合計約4分。。。)
が使用していたアッセンダー「ロールンロック」。
これが中々の優れもので、色々な用途に使えます。
もう一度言います。ロックンロールではなく「ロールンロック」です。
これはロープ登攀での使用方法ではなく、ロールンロックのアセンダ―以外での使い方を
教えてもらっているところです。スリングの長さ調整でも使えます。
午前中のロープ登攀に続き、午後はセルフレスキューのデモンストレーション。
まずは岩手、宮城合同の救助のデモ。ダブルロープでロープが25m以上出ている状況での
リードの救出。
東京労山の方々はシングルザイルでの救助。
東京労山救助隊副隊長のデモ。セット方法が単純で複雑な操作がない。
救助デモの後は内科医(健康管理)、外科医(応急手当)による医療研修。
この日の1番覚えるべき応急手当。意識がない人は回復体位(体を横に向ける)。
研修会場の脇に並んでいた、海外クライミングの経験のある、日本労山事務局長のクライミングギア。
翌日は快晴の小川山でトラッドクライミングの研修。
小川山レイバック(5.9)。トップロープを張って頂き、ジャムを効かせて登ります。
クレイジージャム(5.10d)。TRにてトライ。
出だし核心の、シンハンド、ハンド、フィストからのワイドと、
幅広いクラック技術が必要なルート。出だしで力を使い果たし、トップアウトならず。。。
ただ、ジャムを決める時は脇を絞める!という事を教えて頂き、ジャムが今までより
決まりやすくなったのが唯一の収穫。
まずはお手本を見せてもらうが、当然同じようには出来ず。。。
2日間、全国の労山の方々と救助に携わる技術交流、クライミングでの技術交流をさせて頂き、
色々な知識、技術を学ばせて頂きました。また、同じ労山の方々との交流(懇親会)も良いものでした。
お互いのクライミングスポットを教え合い、次回お互い遠征を誓ったりと。そして、山やは本当にお酒をよく飲む!皆さん地元のお酒を持ち寄り、全国各地の地酒の試飲会状態の懇親会になっていました。(笑)
今回は第1回で、次回も開催予定との事ですが、救助に携わる、携わろうという方には、良い交流会なので、参加する価値は大いにあると思います。
記:K・Y