【愛知労山救助隊交流集会】
日程:2018年4月7~8日
山名:御在所岳 日向小屋(懇親会) 熊岩(救助デモ)
メンバー:K・T(山行部長) M・S(救助隊要員) K・Y(記)
他、愛知労山加盟7山岳会より救助隊要員11名
昨年の日本勤労者山岳連盟主催の全国救助技術交流集会に参加したメンバーと、愛知労山に加盟している各山岳会の救助隊要員が集まり、御在所岳で、交流集会が行われ、参加してきました。私は8日のみの参加でしたが、他のメンバーは前日に御在所岳にある日向小屋にて、翌日行われる救助デモの打合せ、最近発刊となった愛知労山の事故事例集について話し合い、懇親会が行われました。
8日は、日向小屋より5分程上がったところにある熊岩にて、クライミングのリードレスキュー、懸垂下降中に動けなくなった要救助者の救出のシミュレーションを行いました。
今回参加した各会のメンバー。
まずは、リードレスキュー。ダブルロープ2本使用でリードが25m以上ロープを伸ばした際に、何らかの原因で行動不能となり、セカンドがリードのレスキューに向かう事を想定。ロープが半分以上出ているので、下ろすことが出来ず、セカンドが残っているロープを利用し、リードのレスキューに向かいます。
今回レスキュー役のD会のYさん。20代と若いですが、リードレスキューの技術を色々と教えて頂きました。北海道の救助隊隊長仕込み!?
まずは確保状態での仮固定。リードの救助に行くため、確保状態より脱出します。
他のメンバーの眼差しも真剣です。
テンションがかかっているロープとアンカーポイントをフリクションノットで連結。
このあと、さらにテンションロープでバックアップを取ります。
確保状態より脱出した後、テンションロープをリードの所まで登り返します。
登り返しにも色々な技術、道具があり、訓練が必要です。
登り返した後は、要救助者よりテンションのかかっていないロープを回収。
懸垂の支点構築。要救助者より回収したロープにて懸垂、要救助者を確保。
介助懸垂にて地上まで下ろします。
PASにて振り分け懸垂。振り分け方も状況により変える必要があるかもしれません。
この後、他のメンバーにもリードレスキューを実践してもらいます。
別の場所では、懸垂下降中の行動不能になった人のレスキュー方法を色々な方法で試みました。制動のかけ方も色々あり、これも訓練が必要です。
今回、愛知労山の救助隊要員が集まっての技術交流は初の試みでしたが、集まった人数は少ないものの、色々と意見交換が出来、有意義な時間になったと思います。
決して使いたい技術ではないですが、そういう場に遭遇した際に、少しでも役立てられるように知識、技術を向上していきたいものです。
季節外れの雪の中の訓練中、愉快にふるまうメンバー。本当に極寒の訓練でした。。。
注)このような講習を実施する場合は、十分な安全対策を取った上で行う様お願いします。また、実施する際には、十分に経験を積んだ方と一緒に、必ず平らな場所でトレーニングしてから行う様お願い致します。