17年ぶりに南陵から北穂高岳へ
日程:2018/7/13-15
山域:北アルプス
山名:北穂高岳 3,190m
メンバー:CL/N.M(記)、F.M、M.T
私が最初に北穂高に登ったのは、2001年7月のこと。
まだ、山岳会にも所属しておらず、連れて行ってくれたのはクライミングの先輩たち。
当初は東陵から北穂に登る予定でしたが、その年は残雪が多く、ド素人の私がいては無理ということで南陵からの登頂となりました。
その後、槍ヶ岳から大キレットを超えて北穂高に登ったことはありましたが、南陵から北穂を目指すのは17年ぶり。体力も衰え、あちこちガタが来た身で不安はあったのものの、超スローペースで何とか登頂を果たすことができました。
今回は、名古屋からバスを乗り継いで上高地へ。
相変わらず喧噪の上高地、河童橋もこの通り。
本日のお宿、横尾山荘を目指していつもの林道を歩きます。
歩きなれた道も、高い稜線を見てるとワクワクします。
その日は横尾山荘でお世話になり、翌朝は北穂岳小屋までの長い行程にそなえ、朝食後早々に出発です。
友が眠る屏風岩も、朝日に照らされてキレイです。
本谷橋からは北穂高山頂と、直下に建つ北穂高小屋が見えました。
(写真ではよくわかりませんね)
だんだん涸沢が近づいて来ました。
この分岐を今回は右に曲がり、涸沢小屋方面に進みます。(ちょっと近道)
涸沢到着!この時期、こんなに雪が少ない涸沢も初めてかも。
テントもまだまだ少ないですね。
事前の情報では南陵への取りつきなど数か所に残雪ありで軽アイゼン持参でしたが、北穂からの下山者に登山道に雪はないと確認。
さあ、がんばって登ろう!
厳しい登山道が続きますが、花たちに癒されながら頑張ります。
1番長い鎖場を慎重に登って行きます。この先は長い鉄梯子。
だいぶ山頂稜線に近づいて来ました。
北穂分岐。あと山頂まで200m
山頂直下のこのトラバースが、数日前まで雪だったとのこと。
ステップは切っていただいてあったようですが、この日は岩が出ていたので安心して歩けました。
3人とも無事に北穂山頂に立つことができました!
残念ながら、槍ヶ岳は雲の中。槍は後からのお楽しみということで、北穂岳小屋に向かいます。
一度は泊まりたかった念願の北穂高小屋。
雲上のテラス、最高でした!
眼下に見える大キレットの厳しい稜線。かつて、あんな道を歩いてここまで来たんだなぁ。
夕方遅くに、ようやく槍ヶ岳がその姿を見せてくれました。
すばらしい夕焼けを堪能し、その日はのんびり北穂岳小屋泊。
翌朝は、朝食前に北穂岳山頂からモルゲンロートに染まる穂高を眺め、
お世話になった北穂高小屋を後にしました。
北穂高岳山頂から最後の槍ヶ岳。
もう、この景色をこの目で見ることはできないかも知れないと、立ち去りがたく眺めました。
さあ、気を付けて降りて行きましょう。
下山途中で、あつた労山の別パーティーとばったり遭遇!
あらあら、みんな元気そうね。山の中で、会の仲間たちと出会うのはうれしいもんです。
私たちが通る数10分前、一番長い鎖場のすぐ近くで1mはあろうかという落石があり、かなり下まで転がって落ちて行ったそうです。
誰もけが人はなく幸いでしたが、山はやはり危険と隣り合わせだと思いました。
北穂からの険しい登山道、この日はすれ違いも多く、予定の時間よりもずいぶんかかって、ようやく涸沢小屋まで降りてきました。
そのあと、涸沢ヒュッテで無事下れたご褒美にソフトクリームを食べたりしていて、さらに時間超過。
横尾からの林道11kmは、ほとんど休憩なしの早足移動となり、コースタイムを30分以上縮め何とか帰りのバスの時間に間に合ったと安心したのもつかの間・・・
バスセンターに向かう道には、バス待ちの長蛇の列・・・あらら、やってしまった。
このまま並んでいても、平湯行きのバスに乗れるのは遥か先。
このままでは高山発名古屋行のバスには間に合いそうもありません。
結局、往復で買ってあった帰りのバスのチケットは没にして、16:30発 名古屋行の直行バスに急遽変更。長蛇の皆様には申し訳ないなぁと思いながら、何とか喧噪の上高地を脱出できたのでした。
☆反省:海の日連休夕方の上高地の混雑を侮ってはいけない
沢渡行きバスは最悪。平湯行きも酷い
タクシーも1時間以上待ちだった
バスのチケットは割高でも片道づつ購入し、代金は当日窓口で支払う(そうすれば電話でもキャンセル可能)
それより何より、昼には上高地から出られるよう行動しよう!