鎌ヶ岳(ニゴリ谷道~峠道)

連日猛暑のため、谷沿いの道ならば多少涼しいと思った。
しかし沢登ではないので目的を耐暑とした。先週、なぜ錯覚したのか。
勘違いして失敗したため、メンバーも同じで再度計画したものである。
伊勢湾岸自動車道から見た鈴鹿の山々は深いガスに隠れ、雨が降っているように思われた。
現地まで行って考えよう。

1.鈴鹿スカイライン稲ヶ谷登山口駐車場
武平峠のトンネル前後では道が濡れていたが、下っていくとガスが切れて直射を受けるわけでもなく、登山日和の雰囲気だ。

 


2.ニゴリ谷左岸のケルン
スカイラインを下り、稲ヶ谷を渡り、松尾川に出てすぐ、橋が落ちて廃道化している林道に上がる。堰堤の上の広く開けた河原から左岸を行き、右岸に移り、松尾川本流とさらに松山谷を左に分け、左岸の沢を見て小休止。
地図とコンパスで位置確認すると、後方に先週反対から見た小さい2つのピークが確認できた。新入会員で鎌ヶ岳は初めてのT.O.君も楽しんでいるようだ。

3.ロクロ谷分岐過ぎ
 流木の重なっているのを右岸に避け、鹿よけの金網が倒れているのに注意して谷に降りる。
ロクロ谷を右に分ける。雨が少ないためどの谷も水量が少ない。
渡渉という感じは全くない。水のあるところで、J.H.さんが「魚がいる。」と言って覗いている。

4.左岸樹林の中
右に上がり、緩やかに登り、右からの崩落状を過ぎ小休止。さらに進むと、鎌ヶ岳から崩落したと思われる石の間を歩く。その内に左のザレ場に誘い込まれたようだ。上はガスで全く見えない。右下に崩落した大岩の積み重なりがある。安全なルートはその右の山腹のようだ。

5.ガスの岳峠
ザレを登るのは落石が気になるし、大岩の重なりは難しそうなので右の樹林を登るが、踏み跡ははっきりしない。岳峠が真近になると踏み跡に出た。最後2・3回ササを分けると岳峠南の鞍部に出た。峠はガスの中風があり寒い。耐暑どころではない。雨具を着ることにした。小休止。

6.鎌ヶ岳山頂にて本日のメンバー3人
ガスで何も見えない天候なので、登山者は極めて少ない。奈良県から来た単独者が、長石尾根から上がってきて御在所山に行くと言っている。シャッターをお願いした。


7.山頂南端の武平峠・御在所岳への迂回路案内板
先月Y.K.さんと登った時、彼女が「こんなところに御在所岳に行く案内板がある。」と言ったのに、「危険な尾根なので、何かの間違いだろう。」と言ったことを思い出した。
頭が固くなっているのだ。若い2人がこの巻き道から上がってきた。聴くと良い登山道であったと言う。T.Y.は疲れているのでより安全な下山路にすることにし、T.O.君が会の留守宅にメールして変更した。


8.崩落砂礫のトラバース道
迂回路は滋賀県側を階段でジグザグに急角度に下っている。稜線からの崩落地にもトラバース道が付けられている。胸突き八丁の登り口近くで合流していた。上部の崩壊が進んでいるためこの路の方が安全である。迂回路を作って頂いた方々に「有難う」と言いたい。


9.武平峠
峠道の登山道は三口谷道を右に見送り、前月Y.K.さんと下山した日蔭尾根への路を右に分け、さらに下ると鞍部に降り立つ。立派な案内板が立っている。
私が「あつた」に入会した当時には、会の事務所に、分厚い木の一枚板に「武平峠」と書かれた看板が掛けられていたことを思い出していた。


10.トンネルの滋賀県側駐車場
左に下って行くとトンネル上右に出て、左側を下るとすぐ駐車場だ。朝、車を置いた稲ヶ谷下の駐車場まで車を取りにスカイラインを下らなければいけない。J.H.さんがT.Y.に「ここで待っていてくれ」と言う。結局T.O.君に取りに行ってもらった。同行して頂いたJ.H.さん・T.O.君に感謝したい。

 

この2・3年体力的にメンバーに付いて行くことが難しくなった。「年をとれば当たり前だ」と言われる。トレーニング的な事でもすれば良いのだろうが気が乗らない。肺気腫・肺線維症のためか深呼吸がしにくい。このためか何に対しても気力が入らない。仕事も先月で辞めた。
しかし山には行きたい。今までに何回も登って知っている山に植物観察しながらゆっくり登ろう。
後期高齢者になってか、地形図を読まなければならない時、単に見るだけに終わっている感じで、コンパスで現地確認するという基本的な行動をしていないことが多くなった。今後過去の思い出に頼る行動に注意したい。

 

概念図

2012.8.5  Toshi

 

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