霊仙山最高点
2012.11.10 Tosi
先々週、上丹生・ビン坂峠から行ったが、時間切れでお虎ヶ池の先で引き返したので、今回同じSTさんTIさんとTY3人のメンバーで西南尾根からお虎ヶ池槫ヶ畑を計画したのだが、汗ふき峠・落合間が土砂崩れのため通行できないとの情報があり、米原市役所と彦根市役所の各観光課に確認したところ、彦根IC経由あれば落合まで車が入れるとのことであった。急遽、西南尾根ピストンに変更して会長の承認を得て実施した。リーダー・サブリーダーは各々STさんとTIさんにお願いした。
1.今畑への登山道
快晴の登山日和である。金山に集合し伊吹PAでLのSTさんが会長に入山連絡してくれた。彦根ICから落合の駐車場に入り準備をしてスタートした。登山口まで戻り、今畑の廃村への道を少し登ると真っ直ぐの立派なスギがあり思わず見上げた。
2.カレンフェルトの急登
今畑からも良い登山道がつづくが、登りは息が切れるので休みやすみだ。笹峠で小休止して進み樹木がなくなるとカレンフェルトの急登が始まる。踏み跡がしっかりしているので心配はないが、何しろ急だ。
3.長浜~琵琶湖北部を望む
急登の終了真近に振り返ると琵琶湖の対岸まで見えていた。長浜の海岸線から湖北の湖岸・山並が判る。雲で山頂部が隠れているのを見て、天気予報が福井地方午後曇りと報じていたことを思い出した。
4.南の展望
急登を登り終え右に目を向けると、三国岳を手前に御池岳・藤原岳の一角・奥に綿向山・雨乞岳・御在所山の一部を望むことができた。足元の石灰岩塊の間にはカタバミの黄色い花が咲いている。蕾の先がピンク色をしているキク科を思わせる花がある。名前は何と云うのだろう?
5.近江展望を越えて小休止
カレンフェルトの上を上手く歩くにはバランスがものをいう。歳を取った今、注意をしていても疲れる。腰を下ろして小休止。TIさんもSTさんはこの陽気に満足気だ。
6.マユミの果実
尾根上左手には雪の重みで変形したと思われる樹が重なるように茂っている。よく見るとピンク色をした小さい実を沢山つけている。実が4つに割れたように見える。まだ葉を残している樹もあって青い空によく似合う。
7.霊仙山最高点に向かって
この一帯のカレンフェルトの間には、春先の雪融け時フクジュソウが鮮やかな黄色を輝かせているところである。最高点・左に三角点を見ながら緩やかに登っていく。
8.カレンフェルトの間に咲くヒメフウロ
伊吹山や霊仙山のような石灰岩地帯に咲くフウロソウ科の花であり、花期は夏のようであるが、日当たりが良く風の当たらない石灰岩塊の間であるためこの季節に咲いたのであろう。
9.霊仙山最高点から北を望む
最高点は360°の展望だ。先月27日にお虎ヶ池から少し先に来たので、その方向を眺めたがお虎ヶ池は三角点からの尾根に隠れて見えていない。北には目の前に経塚山・近江長岡辺りを挟んで右に伊吹山が構えている。経塚山から北西に派生している尾根に建つ避難小屋も見える。
10.最高点にて
LのSTさんとSLのTIさん、2人ともに霊仙山は10月の上丹生~ビン坂峠からがはじめてで、今回が2度目である。この展望に鈴鹿でもこんなところがあるのだと鈴鹿を見直しているようであった。計画で今日の折り返し時間を13:00としていた。後25分だ。今日はここまでとしておこう。
11.カレンフェルトの尾根を下る
風が少しでも吹くと寒い。360°の展望を満喫したあとは登ってきた西南尾根を下るのみだ。
下りは速い。TYも下りは息が切れない。石灰岩塊の急下降も順調だ。
12.笹峠にて
笹峠のササも無くなってしまった。ブナの下草はどうなるのだろう。ブナは大きなものも残っている。この少し上では葉が茶色くなっているものがあったが、下っていくと淡黄緑色に淡紅色の混じった紅葉が見られた。落合の駐車場に明るいうちに下山でき、L・SLともにホット一安心している様子であった。
汗ふき峠~落合間が土砂崩れのため通れないが彦根経由で入れたので実行できた。
帰路高速を使用せず、306で鞍掛峠を抜けてと思い走ったが、大君ヶ畑を越えたところで「三重県側土砂崩れ通行止め」の標識がありUターンした。このルートは事前に調べていなかったことを反省した。
概念図