新年の抱負に代えて〜奥上高地周遊

日程:2020/10/1〜10/4
山域:北アルプス
山名:天狗池、槍ヶ岳、涸沢
メンバー:YE、NM(記)

私事ですが、以前より痛めていた膝が悪化したため、昨年12月23日に入院、クリスマスイブに手術、25日には無事退院できましたが、その後も痛み・腫れが引かず、散々な年末年始を過ごしています。
膝の故障はクライミング中の事故。痛い膝に無理をさせ、山を諦めきれずに歩き回ったのは自己責任。誰を責めることもできません。
なかなか辛い日々の中、思い出すのはやはり山で見た風景。

昨年秋、ずっと念願だった天狗池にようやく行くことができました。
横尾をベースにテントを張り、天狗池、槍ヶ岳、涸沢と紅葉三昧の3泊4日の山旅でした。
初日は横尾まで。2日目に横尾を出発し、まずは天狗池へ。ここから遥か遠くに見える槍ヶ岳を目指します。

天狗池から延々と歩いて、歩いてようやく槍の肩に到着。一昨年に続き、ここまで来られたことに感謝です。
翌朝は素晴らしい朝焼けでした。

3日目、槍の肩から東鎌尾根を歩き、水俣乗越経由で横尾まで戻りました。
東鎌尾根は大天井方面からは2回歩いた事がありますが、槍方面からは初めて。こんなに岩々の険しい道だったかしらんと思いつつ・・・ それだけわたしの脚が弱ったということで。

水俣乗越から紅葉越しの槍ヶ岳は圧巻でした。今まで歩いたのが夏だったので、この季節がこんなに素晴らしいことを初めて知りました。

横尾に帰着後、わたしの脚の状態があまりに良くなかったので、わたしだけ急きょ小屋泊に変更。横尾山荘でお風呂に浸かったり、暖かくして一晩養生したらけっこう回復したので、最終日に涸沢まで足を延ばすことができました。

お天気は今一つで、穂高の稜線も見えませんでしたが、懐かしい涸沢ヒュッテのテラスから眺めた涸沢の紅葉は素晴らしく、またいつか晴れた日にきっと来ようと思いました。

帰り道も長いので、涸沢を後に来た道を戻ります。
わたしの膝はもうとっくに限界を超えている感じ。慎重にゆっくり、ゆっくり歩きます。

無事に横尾まで戻り、テント撤収。あとはのんびり林道を上高地まで歩くだけ・・・なんですが、延々11kmの道のりをテント装備で歩くのは、膝の痛みとの闘いで本当に大変でした。
朝5時に歩き始めて涸沢ピストン、上高地に帰れたのは夕方4時半過ぎ。何とかバスに間に合ってよかった。

奥上高地周遊から帰ってから膝は絶不調。折よく、お世話になっている病院の半年定期検査が10月7日にあり、ついに手術を受ける決心をしたのでした。(実は一昨年にも手術を勧められ、その時は断った ^^;)

そして、上の画像は入院生活の様子。手術は内視鏡で痛みの原因となっていた遊離体と骨牙の切除。予定では1時間と聞いていたけれど、2時間以上かかったようです。(怪しげな小瓶の中身は切除した骨片)
年が明け、ようやく病院が始まった1月4日、抜糸と穿刺で溜まった水を抜いてもらってずいぶん楽になりました。

さて、ここからは新年の抱負
痛みの原因となる部分はキレイになった(ハズ)なので、今年は昨年諦めた裏剱と雲の平漫遊にぜひとも行きたいと思っています。
膝はもうこれ以上何ともならんと思っているので、少しでも体力のあるうちに遠くの景色を見ておかないとね。

手術の傷もまだ完全に癒えていないのに、何を妄想しているのと言われそうですが、こうして今年の目標を掲げれば、これから始まるリハビリもきっと楽しくなるだろうという作戦です。

世の中では、まだまだ新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
コロナに負けず、新しい年をしなやかに逞しく生きて行けたらいいなぁと願っています。

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