3つの名前を持つ山(西山・曽良山・鶴岡山)
日程:2020/6/6
山域:豊田市(旧小原村)〜土岐市
山名:西山・曽良山・鶴岡山(712.4m)
メンバー:CL/KM、NM(記)、KF、MB
どの登山口から登るかで呼び名が変わる山に行って来ました。
愛知県の分県ガイドには「西山」と紹介され、「こんなに楽しい愛知の130山」には掲載されていない山の調査山行です。
今回は登山口となる曽木公園駐車場で集合しました。曽木から入るので、「曽良山に登る」・・・ということになります。
曽木公園の駐車場は広くて、トイレ・水場も完備で安心です。向かい側にはバーデンパーク曽木というりっぱな温泉施設もあります。
このあたりは中馬街道でもあり、きれいな陶板の案内が各所にありました。
歩き始めは少し方向が分かりにくかったですが、カラフルな曽良山の案内を確かめながら歩きます。
中洞のバス停がありました。
民家の間を抜けて曽良山に向かいます。
それにしても、本当によく整備された歩きやすい登山道。といって、整備され過ぎの階段だらけではなく、あくまでも膝に優しい道です。
どうしてこんなにいい道なのか・・・ それは、その後に判明することになります。
この⑧の看板から曽良山山頂は近いのですが、いったんここで西山登山口へ下ります。
こちらも本当に歩きやすい道で、ほどなく西山登山道入り口に到着。さらに先に進みます。
こんな石灯籠もあり、いい雰囲気の林道です。
北部浄水場で林道終点。このあたりは愛知県豊田市になります。
西山登山道の入り口を確認してから引き返しました。
実は林道を歩いている時、道を整備されている人とすれ違いました。
戻ってから少しお話しをお聞きしたら、NさんというNPO法人 曽木まちづくり協会の活動を通して曽良山の整備をされている方でした。地図をいただいたり、道の情報を教えていただいてその時は別れました。
行きはスルーした貯水池に立ち寄って、のんびり休憩しました。小さな池ですがなかなかいい雰囲気。こちらも下草がキレイに刈られていました。
先ほどの分岐まで戻って山頂を目指します。こうした立派なベンチがあちこちに設置してあります。
山頂に到着したら、予想通りにぎやかに山名が並んでいます。
ただし、本来の名前であるはずの「西山」はかなり小さめ。山頂は岐阜県になるので、そういうことねと納得。山頂には三角点ときれいな鐘もありました。
山頂で休憩していたら、先ほどのNさんが登っていらして、この先の道を案内いただけることになりました。まずは見晴らしのいい師岩(もろいわ)へ。
師岩は弘法大師様の足跡が残るという伝説の岩。よく見ると、小さな足跡にも見えるくぼみが点々と。眼下にはゴルフ場や工業団地。広々した景色でいい感じです。
次に向かったのは細野城址。案内板によると、城が築かれたのは天正十二年(1584年)小牧・長久手の戦いの頃に岡崎城代・石川数正と近隣住民によるものか、あるいは慶長五年(1600年)関ヶ原の戦いの頃と推測。城主は不明とのこと。
以前は藪に覆われていたそうですが、今はきちんと下草が刈られ、城の遺構もよく確認できます。どんな人達がここで暮らし、城を守っていたか、想像してみるのも楽しいですね。
細野城址の幟のある場所でNさんと記念撮影。
Nさんは1日おきくらいに山に入って整備されているそうで、膝に優しい登山道はご自身も膝が痛くなる階段はつけたくない、立派なベンチは手押しのキャタピラーでひとつひとつ運び上げた、急斜面の手すりもご自身で設置された等いろいろ伺いました。そのおかげで、安心して歩ける山になったんだなぁと感謝。
ここまでの案内もありがとうございました。
Nさんと別れ、下山は大手道を下って正福寺へと向かいます。
正福寺は曹洞宗の立派なお寺でした。登山の時は、正福寺の駐車場やトイレをお借りすることができます。
正福寺から歩くこと数分、鶴岡山の登山口に着きました。曽良山・西山・鶴岡山と、1日で3山登ったみたいなお得な感じです。
この先は、ホタルのいる川辺を歩き、
白鳥神社の脇を通り、
中馬街道をのんびり歩いて曽木公園駐車場まで戻りました。
ぐるっと1周で距離11km、標高差526m、コースタイム5時間9分。なかなか歩きでのある楽しいハイキングになりました。