『救える命を救いたい』第17回遭難を考える会 〜突然死のリスク〜
みなさん、こんにちわ☆
HP部のハセガワです^^
今回は遭難対策についての講演会に参加しましたので、そのレポートをお伝えします
11月29日に愛知県スポーツ会館で
「愛知県山岳連盟講演会・第17回遭難を考える会」が開催されました
本日のゲストスピーカーは・・
国際山岳医の大城和恵先生です
三浦雄一郎さんのエベレスト登頂チームの専属ドクターもされていました
今回のお話も、三浦さんの事例なども交えた、とても興味深いものでした。
『救える命を救いたい』
Team Muraに学ぶ安全登山と最新ファーストエイド
安全登山ということで、今回は主に突然死のリスクについてのお話と
最新ファーストエイドは、寒い時期に重要な低体温症についてのお話です。
まず突然死のリスクについては、心臓に関しての持病に特に注意が必要とのことでした。
突然死の90%以上が心臓発作によるものだそうです
よく知られている、狭心症や心筋梗塞など。
そして、糖尿病や高コレステロール血症。
この辺の病気は、血管をもろくしたり徐々に詰まらせるリスクが高い病気です。
登山時には、この血管が詰まる・・という状況が起こりやすい環境なようです。
☆運動
☆感情の激しい変化などで、交感神経が活性化される
☆極端な高温や低温
こういった状況で、脈や血圧が増えます。いつもより心臓に負担をかけます。
これに脱水状態や持病などが加わり、更にリスクが増えるわけです。
では、何に注意しながら登山に臨むのか?
身体をゆっくりと山の環境に慣らしていくことが重要!!とのことでした
1日目など、午前から午後にかけては一番大切な時だそうです。
意識しながら「ゆっくり登る」
そして、定期的な水分補給とエネルギーのもととなる炭水化物を摂ること。
三浦雄一郎さんも、登り始める前に水分を500ml・登山中には30分毎に200mlを補給していたそうです。のどが乾いた時には、すでにやや脱水状態です。
そして炭水化物は、最低2時間毎に補給していたそうです。
このリスクを減らすためにはどうするのか?
予防につきる!!!とのことでした
事前の準備です☆
規則的な運動や、心臓や肺の検査などです。
そして・・
この突然死の救命は可能なのでしょうか?
登山中にばったり出会ったら??
心疾患らしい、胸痛を訴える人に遭遇したら・・
まず!救助要請です☆
そして、安静を保って
状態が変化しないかを常にチェックします
(変化したら、すぐに胸骨圧迫ができるように〜)
近くに山小屋などがある場合は、AEDを準備します。
まぁ・・大丈夫そうかな。。と思っても
登山では、心筋梗塞がおこる条件がそろってます。
発作を疑うような様子があれば、すぐに救助要請が必要だそうです。
以上、簡単に
まず「突然死によるリスク」についてまとめました☆
大城先生が、三浦雄一郎さんとエベレストに登ったとき
一番心配していたことは ・・
この心臓関係による「突然死」のリスクだったそうです。
上記したような、条件がそろってて・・
ホントに心配だった。。と話した時の苦笑いで
満員の会場は、笑いで盛り上がりました^^
基本的に、ドクターの話は小難しいモノであることが多いのですが〜
大城先生の話は、本当に分かりやすく
かつ実際あった事例をもとに、話して下さるので
とってもイメージしやすいです(^ー^)