キタダケソウに会いに北岳へ

行程:2014年6月27日~6月29日
山域:南アルプス
目的:残雪期の北岳に登り、キタダケソウを見る
メンバー:CL/N.M、SL/E.M、H.H、Y.E

世界中で北岳にしか咲かないキタダケソウ。開花時期が他の高山植物よりも早く、
梅雨時の残雪の北岳に登らないといけないということで、今まで見る機会がありませんでした。
今年はメンバーも揃い、梅雨時の晴れ間を縫って、ようやく念願のキタダケソウに
会いに行くことができました。

前日は芦安の駐車場で仮眠。5時40分発の乗り合いタクシーに乗り、広河原へ。
小雨の中、新しくなったインフォメーション・センター前を出発しました。

ゆれる吊り橋を渡って登山口へ。

この日のコースは、残雪多く、落石の危険もある大樺沢方面は避け、白根御池小屋から
草すべりを登って北岳肩ノ小屋まで。 かなりの急登が続きます。

 

御池小屋を過ぎると雪渓の道。斜度が緩いので、ノーアイゼンで大丈夫でした。

次の雪渓は、横に夏道が出ていたので問題なし。

小太郎尾根分岐のところにも小雪渓。雪きりがしてあるので、よっこらしょと登って・・・

その先の尾根道は完全に夏道でした。
雨は降ったりやんだり。この頃が一番雨脚が強く、風も少し出てきました。

小屋手前の岩場を慎重に登って・・・

肩ノ小屋に無事到着。明るくはなってきたけれど、霧雨は絶え間なく降っています。
キタダケソウは翌日のお楽しみにして。

広河原からのバスが開通して最初の週末ということで、小屋から振る舞い酒がどっさり!
しっかり飲んで 、ご飯もおいしくいただき、この日は早く休みました。

昨日からの雨も6時過ぎには上がり、気分上々で北岳山頂に向かいます。

少し登ったら、眼下に肩ノ小屋と南アルプスの稜線が広がります。

無事、北岳山頂に到着。

キタダケソウは北岳山頂を越え、八本歯のコル方面に向かったトラバース道に
たくさん群生していると聞いていましたが、山頂から15分ほど下がっところにも
小群生があるとのことだったので、とりあえずそこを目指します。

こんなところや、

こんなところを越えて行った先の・・・

こんなところに、キタダケソウはひっそりと咲いていました。

初めて見たキタダケソウは、霧雨に濡れ、何とも可憐。
ここまで頑張って会いに来た甲斐がありました。

本当はこの先の群生地に足を伸ばしたかったけれど、天気や時間やメンバーの体調や、
あれこれ考えてここで引き返します。

またちょっとやな感じの雪渓トラバースを越えて

無事、北岳山頂まで戻りました。

小屋にデポした荷物を取りに戻って、下山開始した頃にはまた青空。
そういうもんです。

天気も回復したし、せっかくなので予定通り小太郎山にも行ってみようということで、
分岐から小太郎尾根を歩くことにしました。

小太郎尾根は岩場のアップダウンがあり、ペンキマークなども少なく、ハイマツを漕いだり、
ルートファインディング も必要な、けっこう骨のある道でした。

それにしも、気持ちのいい青空。

残念ながら時間切れで、小太郎山のひとつ手前のピークで引き返しましたが、
ここまで来られてよかった。

さあ、歩いて来た道を引き返します。

小太郎山のピークまでは行けなかったけど、この稜線歩きができてよかったね。
また、秋にでもリベンジしようねと、反省中。(笑)

またいつか歩きたいなぁと、南アルプスの稜線を眺めながら下ります。

御池小屋まで戻ったら、すっかり初夏の青空。ここからはあと2時間ほどで広河原。
ゆっくり、ゆっくり歩いて下り、16:30の最終バスに乗って芦安の駐車場まで戻りました。

by naoko.matsuoka

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