荒島岳中出(なかんで)コース
日程:2020/6/20
山域:越美山地
山名:荒島岳(1,523.49m)
メンバー:CL/NM(記)、KM、MT、KF、MB、AM(会員外)
地図、コースタイム等はこちら
梅雨の晴れ間を縫って、荒島岳に登って来ました。
荒島岳は10年以上前、勝原コースから単独で登ったことがありますが、今回は中出コースを歩きます。
本日のメンバー。これから標高差1200mを8時間ほどかけて登って来ます。
ここから30分ほど林道が続きます。
登山道は少し下草が繁っているところもありますが、よく整備された道。写真でみるよりも傾斜があり、ひたすらガマンで歩きます。
鹿の害でしょうか。下方の皮をめくられてまるでオブジェのような杉
まだまだ先は長い・・・
霧が立ち込めるブナの林。急登のあいまに、時折こうした道があらわれます。これならどこまでも歩いて行けるね。
標高1204mのシャクナゲ平に到着。勝原コースとの分岐点です。
残念ながらシャクナゲはありません。
シャクナゲ平から少し下ると佐開コースとの分岐点。もっとも短いコースですが、登山口までの悪路が核心のようです。
いよいよ荒島岳の核心部、「もちガかべ」に差し掛かりました。急登に加え、おそらく朝までの雨でびしょぬれ、かつて整備されていたであろう階段の残骸など、登りにくいことこの上ありません。
中出コースではほとんど人に出会いませんでしたが、この辺りは勝原コースから登って来た人たちでそこそこの賑わい。気を付けてすれ違いながらよっこらしょと登って行きます。
この先に見えるのはニセ荒島。あと、山頂までは412m。
さあ、もうひとがんばり。
山頂の祠が見えはじめ、ようやく到着です。
メンバー全員、無事に山頂に立てました。この日、初めて100名山を踏んだ人、荒島岳でちょうど33座目3分の1完登の人など喜びも様々です。
方位版が新しくなっていました。本当はこれだけの山が見えるはずなんですね。
苦労してようやくたどり着いた山頂ですが、帰り道も長いし、気温がかなり低いので体を冷やさないうちに早々に下山します。
またまた荒れ荒れのもちガかべを気を付けて下ります。
行きはスルーした小荒島岳。帰りは立ち寄って、ついさきほどまでいた山頂を眺めますが、残念ながら雲の中。
下界の方は少しずつ眺望が広がり、眼下に見えるのは真名川ダム
下山途中のブナ林に、さっと一瞬光が差しました。その時の新緑のきれいだったこと。そうだ、この光に透けるブナの葉を見たくて、こんなに遠くまで来たんだと、それまでの苦労が少し報われる気がしました。
今回の荒島岳は、眺望には恵まれませんでしたが、全員無事に山頂を踏むことができ、ケガなく下山できたことに感謝です。
荒島岳で見た花たち。今回はあまり写すことができませんでしたが、他にもマイズルソウ、アカモノ、コアジサイ、ヤマツツジ、ヤマアジサイなど、思いのほか花の多い山でした。