伊吹山と醒井 〜神話と旅するリハビリ山行〜

日程: 9月9日(土)日帰り
山名:伊吹山
山域:越美・伊吹山地
メンバー
A班:CL/N.M. SL/K.M. K.F. K.K. Y.H. K.N. M.N. H.K.(記 

この夏負傷したY.H.さんと私(記)のために、N.M.先輩が伊吹山山頂を周回するリハビリ山行を企画してくださいました。しばらく山をお休みしていたので、自分がいまどのくらいの山に安全に登れるのか分からなくなってしまっていた私には、今回の山頂周回ルートは大きなアップダウンや大きな危険個所もなく、コースも短いのでリハビリにはぴったりで安心して景色を楽しめました。
さらに山頂周回の後、皆で梅花藻で有名な醒ヶ井へ観光に訪れることに。そこで実は伊吹山と醒ヶ井には深いつながりがあることを知るのでした。

それでは伊吹山へLet's GO!

「霧ですけど良いですか?」
料金所で尋ねられました。
すっきりと晴れ渡った山も気持ちが良いですが、この日のような霧や雲に包まれる山もとても神秘的で魅力があります。

伊吹山山頂へのドライブウェイは通行料金が一般車は3140円。
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(2023年9月9日時点)

少し寂しげな景色がまた趣があってよかったです。僕は伊吹山は初めてなので、鈴鹿の山とはずいぶん違うんだな~と感じました。

霧(雲?)の間からのぞく下界もまた良い!写真が下手でなかなかうまくお伝え出来ないのが残念…

山頂付近には伊吹山之神の像。神話では、ヤマトタケルと戦った神で、諸説あり大蛇との説もあるそうです。戦いに敗れたヤマトタケルが辛うじて山を下りたどり着いたのが、次に我々の向かう醒ヶ井だったそうです。

山頂での集合写真。いつの間にかソフトクリームを食べているK.N.さんは、100名山を全て登り200名山も残りわずかという大ベテラン。その行動はさすが一歩先を行っている。

霧の中を歩く一向。目指すはあの霧の向こう。
あの向こうに何があるのだろう?そうした気持ちがいつも私たちに次の一歩を踏み出させるのではないでしょうか。人の想像力以上に素晴らしい景色を作り出すことは自然ですらできない。霧で隠されているからこそ、私たちはその向こうの最高の景色を心に描いて歩いているのだと思います。

行程の終盤。霧が晴れてきて青空がのぞきます。

霧の中ではひっそりと数多くの花たちが咲いていました。普通に歩いていては見過ごしてしまう程小さい花たちですが、足を止めて見渡してみれば、伊吹山はいたるところに花が咲いていることに気がつきます。

醒ヶ井にて麗水と梅花藻にはしゃぐ

無事伊吹山山頂周回を終えた我々は、N.M.さんの提案で醒ヶ井へ向かいました。伊吹山の神に敗れたヤマトタケルは、命からがら山を下りたどり着いたここ、醒ヶ井の湧き水で癒され、一時的に元気を取り戻した、と言われています。この川はハリヨが住んでいたり、梅花藻という水草が水中で花を咲かせることで知られています。

梅花藻を探す我々。

伊吹山は霧に包まれていて涼しかったのですが、こちらの天気はやっぱり夏!冷たい湧き水に癒される一行。

梅花藻が綺麗に咲いているところを発見。

今回の山行を企画してくれたN.M.さんは花が大好き。今回の記事の花の写真もほとんどがN.M.さんによるもの。梅花藻撮影にも気合が入る。気合が入りすぎて落ちないか、後ろでちょっと心配気味なY.H.さん。

N.M.さんによる一枚。

記も負けじとスマホを沈めて水中撮影を試みた。

醒ヶ井を散策する一行

神社からの一枚。涼しい伊吹山とは打って変わってとても暑い。

駐車場へ帰ってきました。電柱が邪魔ですが、遠くに伊吹山が見えます。この日の山行はこれにて終了!

お疲れさまでした!

この日のメインはリハビリということで、行程は穏やかなものでしたが、すこし段差のある場所もあり、N.M.先輩はひざを痛められたY.H.さんを心配されていましたが、何事もなく無事山行を終えることができ、Y.H.さんも、同じくこの夏負傷した私(記)も山へ復帰していく自信を取り戻すことができました。
同時に、今回は短い山行ではありましたが、その後の醒ヶ井にて、先程歩いてきた山とのつながりを感じることができ、山を深く楽しむということは、必ずしも困難な山行ということではない、と教えてくれたように思います。
今回の山行を企画してくださったN.M.さん、また一緒に楽しく歩いて下さった参加者の皆様、ありがとうございました。

またどうぞよろしくお願いしますm(__)m