合宿下見&トレーニング~赤岳~

日程11月26~27日
山名赤岳
山域八ヶ岳
メンバーCL/Y.K、I.S、A.T

本来は雪のある山でテント泊生活の練習のために燕岳へ行く予定でしたが、テント場を予約することが出来ませんでした。

時期的に雪が付いていて、テント泊練習が出来る山が見つからない。

CLのY.Kさん以外は赤岳に行ったことがない&雪山でテントの経験がないメンバー。

ということで合宿の下見も兼ねて、本番通りに行者小屋ベースで赤岳へ行ってきました。

結果的には、思っていたよりも雪があったので本番さながらのトレーニングとなり、充実した山行となりました。

赤岳山荘からスタート

赤岳山荘で駐車しました。

雨が降るなか、行者小屋へ向けて出発です。

Y.Kさんは25kg、A.Tさんは20kg弱、I.Sは17kgとやる気とワクワクを詰め込み過ぎた結果、A.TさんとI.Sは過去最重量となりました。

はたして、無事に行者小屋に着くことが出来るのでしょうか。

行者小屋までは気持ち良き森林歩き

歩き始めれば、降っていた雨もいつの間にか止んで苔むした気持ち良き森林歩きを楽しむことが出来ました。

南沢ルートは初めて歩くA.TさんとI.Sは、荷物が重たいながらもワクワクしながら歩いていきます。

(何十回とこのルートを歩いているY.Kさんは、歩き始めからうんざりしていたようですが・・・)

途中から雪が出てくる

歩き始めて2時間経ったところで、登山道に雪が出てくるようになりました。

日陰部分は雪が凍結していて、滑りやすいのでバランス感覚が悪いI.Sのみチェーンスパイクを装着しました。

ちなみに2日目に下山してきたときには、前日よりもカチカチに凍結していました。

あまりにもツルツルだったのでベテランY.Kさんが思わず「チビリそう・・・」とのことで、全員チェーンスパイクを装着して下山してきました。

これから赤岳方面へ行かれる方は、チェーンスパイクがあった方がいいと思います。

行者小屋でテント泊

3時間ほどで、行者小屋に到着しました。

思っていたよりも雪があったので、整地してからテントをたてます。

行きの車の中でもずっとロープでミュールノットを練習していたA.Tさん。

練習の甲斐もあり、見事にミュールノットがスムーズに出来ました。

ここを、今日のテント地とする!
ぼーっと立ってるわけじゃないよ。整地してるんだよ
綺麗にテントが立てられました。
明日登る山を見ながらテント泊。贅沢です。
すっかり冬景色

テントで宴会

テント泊といえば、宴会です。

この日の夜は、テント内はマイナス5℃くらい。

外は寒いし、小屋も営業していないのでテントをたてたら宴会スタートです。

まずは乾杯!
テント生活を楽しむ

山でテント泊をするのは初めてのA.Tさん。

何度も「山でテント泊するの初めてです!」「なんかいいですね!」って言っていて、テント泊経験がそんなにないI.Sもその言葉を聞いて思わず嬉しくなりました。

・・・楽しすぎたのか、A.Tさんは寝るころにはいい感じにベロベロになってたけど。

この日の夜ご飯はベテランY.Kさんにお手本で準備してもらいました。

芋煮にラーメンを入れて、「芋煮ラーメン鍋」です。

写真がブレてるけど、具沢山な芋煮はとっても美味しかったです。

この日は雲があったのか、夜は星空を見ることが出来ませんでした。

次の日の朝も早いので、19時半ごろには就寝に就きました。

2日目は6時ごろ出発

5時30分に出発する予定でしたが、準備に手間取ってしまい6時に出発となりました。

文三郎尾根

文三郎尾根のピストンで赤岳に登りました。

思っていたよりも雪があるので、12本アイゼン・ピッケル装着で登りました。

軽アイゼンで登っていた人たちもいましたが、途中で撤退していました。

標高が上がると、風も出てきて顔が痛くなってきたのでバラクラバを装着します。

これが噂のマムート階段
阿弥陀岳に太陽が当たり始める
空に向かって登っていく

阿弥陀岳分岐

阿弥陀岳分岐にくると、景色が一望出来ます。

軽アイゼンで登ってきていた人たちは、ここで引き返していました。

ここから先は危険な箇所が出てくるので、Y.Kさんに「下山出来るだけの体力は残ってますか?」「体調はどんな感じですか?」と何度も確認をされましたが、A.TさんもI.Sも行けそうということで山頂を目指します。

阿弥陀岳

山頂直下は要注意

南山、御在所岳とアイゼントレーニングをしてきたものの、赤岳の山頂直下は岩と雪のミックスで危険な感じでした。

アイゼンの引っかけ方が甘いと、そのまま下まで落ちてしまうという緊張感がとても怖かったです。

I.SとA.Tさんが恐る恐る登るのを、下からY.Kさんにアドバイスをしてもらいながら見守ってもらいました。

緊張の斜面は写真を撮る余裕がないためにありませんが、ほっとしたところで撮った写真をどうぞ。

いやいや、この写真結構危険な場所な気がする・・・A.Tさんいつの間に撮ったんだろ?
最高の景色に見とれる
富士山もくっきりはっきり
南山でのトレーニングの成果を見せる

赤岳無事登頂

ゆっくりと登ったために3時間強かかってしまいましたが、無事に赤岳を登頂することが出来ました。

風が当たらない場所ではポカポカとして、とても気持ちがいい天気でした。

下山は要注意

山頂直下の斜面にすっかりビビってしまったI.Sのため、ロープを出してもらうべくチェストハーネスを装着して下山します。

アイゼン付けてるから、注意して下山する
ここから下が岩と雪のミックスで要注意
写真だと分かりにくいけど、傾斜も急なためロープをつないでもらって下山

おわりに

1月の厳冬期に赤岳合宿を控えているメンバー。

今回は赤岳に下見とトレーニングのつもりで行きましたが、思っていた以上に雪があり本番さながらの山行となりました。

雪山初心者のI.SとA.Tさんにとっては、シュラフや服装や荷物などを試すためのいいトレーニング山行となりました。

今回は荷物が多くなってしまったので、本番の目標重量は15kg以下に収めること。

12月の西穂独標、1月の赤岳頑張ります。

Y.Kさんがクリスマス先取りした可愛いお菓子を準備してくれました