水沢峠~岳峠

2012.8.19. Tosi

先月長石尾根~日蔭尾根・今月ニゴリ谷道~峠道で鎌ヶ岳に登った。今回は水沢峠から鎌ヶ岳の計画をしたが岳峠までに時間がかかりここから下山した。目的の耐暑はガスのため出来なかった。教育部長のY.K.嬢に同行と同時にリーダーもお願いし実行出来た。
東名阪に入ると下は濡れているもののガスは上がって晴れてくる様子だ。しかし鈴鹿の山は黒い雲の中にあった。

1.水沢岳登山口
鈴鹿ICからR306を北上して左折する。早く曲がり過ぎ民家の並ぶ狭い道に入った。昔走ったことがあるように思ったが走りにくい。その内広い道に出て一安心。宮妻峡キャンプ場の先カズラ谷の橋を渡ったところの駐車場に止めた。この林道はすぐ上で車止めになっている。中ノ谷に架かる橋で体温調整した。登山口には立派な案内板が立てられている。


2イワタバコ
踏み跡がしっかりした登山道ではあるが沢を登るようなところでは注意した方が良い。踏み跡を外したと思ったら周りをよく観察する。尾根を登ったり巻いたりしているところがある。峠が近くなったころ左岸の黒い岸壁にイワタバコが咲いていた。イワタバコはここのような水が滴るような湿った岸壁に葉が出ている。ここのイワタバコを最初に見たのは遠い昔の学生時代であったと思う。やはり花の時期であった。


 3.イワタバコを撮っているY.K.嬢
真夏の暑い時期はヒルと猛暑と言うことで鈴鹿の山を敬遠する登山者が多い。しかもイワタバコは薄暗い岸壁に着くように咲いているため見過ごされやすい。Y.K.さんも写真に収めていた。


 4.水沢峠
リーダーはT.Y.に気を使って安定したところをゆっくり歩き場合によっては「岳峠までで鎌ヶ岳はカットしても」と言ってくれている。水沢峠は宮妻峡(三重県)と元越谷(滋賀県)の境界である。小休止。


5.左右ともにザレ
尾根上も踏み跡は悪場を巻いて急登している。間もなく両側が切れ落ちたザレの上を行く。さすがにリーダーは立ち止まって振り返る余裕がある。


 6.水沢岳
山頂に着いて小休止。樹林ためかガスでか見晴らしは利かない。


7.風化した花崗岩帯
花崗岩が風化崩壊して急傾斜のザレだ。左樹林に踏み跡がある。ここは樹に捕まることも出来るので安心して下れる。下って行くとザレ場をトラバースする踏み跡に誘導される。滑るとどこまで落ちるかわからない。下はガスで見えないのだ。


 8.地図を読む
ガスが切れ黒く厚い雲の下に雲母峰から伊勢湾が見えた。崩壊地に出てリーダーは地形図で現在地を確認している。登山道も崩落したため樹林に新たに道が出来ている。


 9.ガスの切れ間
滋賀県側に尾根が分岐しているところで登山道が鋭角に戻る感じですぐに下っている。尾根に入り込まないように木で通せんぼしてある。ガスが切れ今度は入道岳から水沢辺りが眼下にあった。


 10.コモノギク?
アップダウンを繰り返し左の崩壊地から右折するとリーダーが「花が咲いている」という。キク科には違いない。背丈は低くしゃがみ込んで写した。頭状花は2・3個で舌状花は薄い紫色・筒状花は黄色だ。コモノギクは菰野町花であるが


 11.岳峠
背丈の低いササが潜るようなササに変わった。岳峠は近い。右へ鎖の設置されたところを下りトラバースして雲母峰へ派生している尾根が分岐している小ピークに登りついた。鞍部に下るとそこが岳峠だ。松山谷から登りニゴリ谷を下る22人の大パーティーがササを分けて行った。すぐ先に上ると広場になっている。ガスで視界はない。今日はここで打ち切りである。小休止。リーダーから一枚羽織るように指示があった。若い2人がカズラ谷道へ行った。


 12.カズラ谷道への分岐
鞍部に戻りカズラ谷への道に入ると背丈を超えるほどのササが被さったトラバース道だ。右の尾根が下ってきてそこに乗る。すると尾根から先ほどの2人が下りてきた。藪に潜るのが嫌なので上から回ったと言っていた。ここで道は尾根を越えるように右へ下っている。地図でこの地点ははっきりしない。分岐ではない。下って尾根上を進むと雲母峰への分岐に出た。雲母峰へは尾根上をさらに直進するがカズラ谷道は右に下る。立派な案内板が立っている。リーダーは現在地を確認している。

下って水場で小休止。いつものことであるがこの下りは長く感じる。右に滝を見て左に堰堤のあるカズラ谷の河原に降り立つ。カズラ谷の右岸から左岸に移り右岸に渡ると今朝の駐車地点だ。鎌ヶ岳から南の尾根は一般に鎌尾根と言われている。いつも人に会うことが少ない。今回も水沢峠~岳峠の間で会ったのは単独者一人であった。帰路いつものように喫茶「じょあん」と阿下喜温泉に足をのばした。リーダーのY.K.さんには一緒に歩いて頂いて感謝しています。

+α13.14.ヒル
ヒルは足の2カ所から血が出ていた程度である。手で摘み振り落としコンクリートの上で動きを観察。虫よけやアルコールをかけてみた。動かなくなったが死にはしなかった。カズラ谷道には多い。


 

概念図

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